一本のカセットテープから
私、吉田と文字起こしとの出会いは20年程前に遡ります。
当時ホームページや名簿の制作会社を経営していた頃、あるお客さまから突然カセットテープを渡され、『これの書き起こしができますか?』と聞かれました。
当時は文字起こしをしたことがなく全く分からなかったのですが、作業できる人をネットで探せばなんとかなりそうだと思いお引き受けし、経験豊富なワーカーさまに作業をお願いすることができ無事に納品しました。
これで終わっていたら今の東京反訳はありませんでした。
その頃、インターネットの世界ではニッチな仕事が向いているという流れがありましたので、もしかしたらと思いとりあえず1ページだけ簡単な文字起こしの案内ページを作りました。
そうしたところ、当時文字起こし業者のホームページが今ほど多くなかったこともあったのでしょう、年々不思議とご注文を頂けるようになりました。
今振り返ってみますと、本当に「タイミングの良さ」を強く感じます。
文字起こしデジタル時代へ
当時文字起こしの世界はアナログからデジタルへの過渡期でした。
カセットテープを聞きながら文章を書き起こすスタイルから、音声のデジタル音源をパソコンで起こすようになっていたのです。
更にインターネットのインフラが整備されADSLから光へ変わり、重い音声や動画ファイルのやり取りも手軽にできる様になりました。
更にSOHOブームでネット通信教育が盛んな中、文字起こしは人気の講座で多くの方が受講されていました。
そんな数多くの優れた在宅ワーカーの方々と巡り逢うことができ、お仕事をお願いする様になりました。
そして2006年に「文字起こし」専門企業として東京反訳株式会社を設立しました。
あらゆる業種の方からさまざまな内容の音声をお預かりするようになり、お客さまが安心してご依頼できるよう、プライバシーマークやISMS認証を取得し、社内にセキュリティルームを設置しました。
字幕挿入や翻訳、原稿編集など、文字起こし後に必要とされる関連サービスも提供できるようになり、創業以来の総案件数は20万件を超え、文字起こしを中心にした「ことば」の仕事で多くのお客さまにご支持いただけるようになりました。
AI音声認識と人
日本で一般的に音声認識が利用され始めたのは、カーナビやゲームに搭載された1990年代からでしたが、2011年にはiPhoneがSiriを導入したこともあり、その後飛躍的に普及し始めました。
当社でも2012年に「音声認識ラボ」というブログを開始し、音声認識の現状について調査、レポートをまとめて公開し始めました。現在までの音声認識についてわかってきたことは、文字起こしの精度向上において、人にしかできない領域、表現があるということ。機械にできること、人でなければならないことの区別が明確になってきたということです。
当社ではプロとして確かな技能を持つ約750名のワーカーさんに文字起こしをお願いしていますが、今後も当社の強みは人の能力であり続けたいと思います。
人々をつなぐ
年々社会の様々な分野できちんとした記録を保存することが求めていることを強く感じています。
文字起こしという仕事が単なる音声の書き起こしではなく、人の言葉を文字にすることで人と人の相互理解を深め、よりよい社会をつくるために必要なシステムの一つとして、認知されていけるよう日々努力してまいります。
取締役会長 創業者 吉田隆
2001年 |
当社代表吉田経営の前会社(サイトの制作会社)にて、 |
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2006年 |
文字起こし専門企業として、東京反訳株式会社を設立する。 |
2009年 |
東池袋サンシャイン通りのポプラビルに移転。 |
2010年 |
ベテランワーカーを講師にお招きし、ワーカー研修会を開催。 |
2012年 |
プライバシーマークを取得。 |
2013年 |
出張作業プランと
セキュリティルームプランを導入。 |
2014年 |
サイトをリニューアル。 |
2015年 |
文字起こし活用推進協議会入会。 |
2016年 |
文字起こし求人サイトJobstyleを開始。 |
2017年 |
スキャンサービスを開始。 |
2018年 |
テキスト読み上げサービス(サービス停止中)を開始。 |
2019年 |
AI学習用 文字起こし(アノテーションサービス)を開始。 |
2020年 |
ISO27001(ISMS)の認証を取得。 |
2021年 |
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2022年 |
マイページをリニューアル。 |
2023年 |
代表取締役社長交代 |
2024年 |
セキュリティールームを増設 |