印刷物などの文字や内容、体裁などを原稿と照合し正すことを指します。文字起こし・テープ起こしの場合の校正は、原稿の誤字だけでなく聞き間違いなどもしっかりチェックします。
校正は一般的には書籍や新聞などの製作段階で、試し刷りの文章に誤字脱字がないか、原稿と照らし合わせて確認して修正することを指します。
文字起こしの場合の校正は、音を聞きながら起こし間違いがあれば修正し、また誤字を直すことも行います。
インターネットが隆盛する以前の世の中に出回る文章は新聞、雑誌、書籍やチラシなどすべて紙で流通していました。いずれも執筆者のほかに多くの人間が手間と時間をかけて校正を行うことによって文章の正確性を担保してきました。ですから出版物での文字の間違い(いわゆる誤植)は非常に珍しく、それを逆手にとって誤植の文章ばかりを全国から拾い集めて面白おかしく紹介する企画本まで出ていたほどです。
現在では通信環境の整備により文章の公開が容易になった半面、ネット上には校正が入っているとは思えない誤字脱字だらけの文章も多くなりました。残念なことにこれは大手メディアのサイトであっても例外ではありません。
文字起こしの場合の校正は、原稿作成後に本人もしくは別の文字起こし校正者が音声をもう一度聞き直して行います。例えば音声1時間の文字起こしであれば、数時間の書き起こし作業後、聞き直し校正で更に1時間以はかかるでしょう。
文字起こしの校正は原稿の精度を上げるために重要な作業です。録音状況にもよりますが、精度の良い原稿は粘り強く何度も聞き直しをして、聞き取り不明箇所を埋め、聞き間違いを校正した結果ということがいえます。