ワーカー研修会を開催し、登録ワーカーさまのスキルアップを支援しました

2024年7月25日
ワーカー研修会2023

平素より当社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび当社に登録されているワーカーさまを対象に研修会を行いました。
当日はライブ配信およびアーカイブ配信を行い、会場に足を運べない方でも時間を選ばず研修内容を視聴できるようにいたしました。

当研修では、まず初めに代表田邊より「手作業による文字起こしが提供する付加価値とは何か」というテーマでお話ししました。
続く「音声認識と原稿品質について」のコーナーでは、AI音声認識による文字起こし結果を中央スクリーンに投影し、音声認識が苦手とすること、ならびに手作業による文字起こし業者が発揮できる強みについて、ワークを交えながら意見交換を行いました。

研修会の内容の一部をご紹介いたします。

AI音声認識が犯しがちなミス

  1. ニッチな固有名詞を類似の別単語に置き換えてしまう
  2. 重要な語句をケバと誤認して削除してしまう
  3. 話題の転換などを考慮せずに改行してしまう
  4. 読みやすさを考慮せずに句読点を打ってしまう
  5. 話者判別に誤りがある など

手作業による文字起こし業者だからこそできること

  1. 複数人話者の音声でも聞き分けて原稿を仕上げることができる
  2. 読みやすさを考慮した段落分けと句読点の挿入
  3. 文脈を踏まえれば明らかに間違いと分かる言葉の修正
  4. 強調すべき単語を括弧で囲み、視認性を上げる
  5. 数字の表記方法を読みやすく調整
  6. 名詞と動詞の送り仮名を適切に使い分ける など

音質が良好で話し方が明瞭、かつ発話の重なりがない音声は、AI音声認識を使っても高精度な文字起こし結果が期待できます。
しかし、そのような音声は全体の10%程度しか存在せず、まだまだ人の手による文字起こしのニーズは残存している状況です。

セキュリティーチェックリストなどについて

ワーカーさまのご感想(一例)


文字起こしの仕事とは、単純に聞き取れる言葉をそのまま文字化することではありません。話者の意図に沿った読みやすい原稿を作成することこそが、本当のプロの仕事であると当社は考えています。
当社では今後もこのような研修会を開くことで、高品質な原稿を作成するためのスキルをいっそう強化するとともに、さまざまなツール開発や施策に取り組んでまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。