コーディネーター /
2020年入社
A.K.
東京反訳には、お客さまからご注文を受注し、納品物をお届けするまでの一連の流れを管理する”コーディネーター”という職種があります。
今回は東京反訳の中途採用枠で入社し、結婚後に課長代理として更なるキャリアアップを成功させたA.K.より、東京反訳での働き方とキャリア形成についてご説明いたします。
私は2020年の10月頃に入社し、動画字幕サービスのコーディネーターとして採用されました。動画字幕サービスとは、お客様から動画をお預かりして、それに字幕を付けるサービスのことです。その後2024年の4月ごろに課長代理に任命され、現在は動画字幕サービスのコーディネーターの他、新サービスの管理者も務めています。
転職前は、大学で学んでいたデザイン関係の知識を生かし、さまざまな業種の会社でデザイナーとして働いていました。しかし、クライアントの要望が抽象的で残業も多かったため、ある程度は正解(型)のある仕事の方が自分には向いているかもしれないと思い立ち、コーディネーターという全くの異職種に転職することを決意しました。
もともとデザイナーというクリエイティブな仕事に携わっていたので、動画字幕サービスではバリエーション豊かな映像コンテンツに関われて楽しいです。また、コーディネーターという職種は、デザイナーに比べるとある程度の型がありながらも、程よくクリエイティブな要素もあるところが面白いと思っています。
例えば、過去のご依頼経験(型)を生かして問題解決に取り組むこともあれば、これまでにないパターンのご要望を頂き、ゼロベースから試行錯誤するクリエイティブな側面もあります。そのどちらも経験できる点が私にとっては魅力的です。
デザイナーとして働いていた頃とは違い、お客さまも「こんなふうにしたい」というイメージがある程度固まっていることが多いので、こちらとしても前向きな提案がしやすく、多少苦労があっても前に進んでいる実感を得られてやりがいがあると思います。
特に印象的だったのは、入社後半年にも満たないうちに、動画本数420本、時間数で言えば約3,000分規模の大型案件を任せてもらえたことです。最終的な納期から逆算して、20名以上のワーカーさんへ仕事を割り振り、上がってくる原稿や動画の品質にばらつきがあれば、それらを均一に揃える方法を考案しました。
また、当社ではまだマンパワーが不足しているサービス――例えばナレーションのご依頼を頂いた際は、協力会社さまと毎週定例ミーティングの時間を設け、想定されるトラブルについて相談しながら課題解決に向けて奔走しました。非常に新鮮で、学びの多い案件だったと思います。
動画字幕サービスでは、例えば聴覚障がい者の方のために字幕を挿入したいというご依頼や、ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みに関するお問い合わせを頂くこともあります。これらのご依頼は日ごとに増しており、今後も力を注ぎたい領域です。
また、難病患者を救うための医療学会の音声を翻訳し、動画字幕を付与する仕事を受けることもありますが、こちらも非常に社会的意義が大きい案件だと思っています。
私はこれまでさまざまな会社で働いてきましたが、東京反訳での就業期間が最も長いです。その理由は大きく分けて2つ挙げられると思います。
まず1つ目の理由は、困っているチームメンバーを視覚的に見つけやすい仕組みが整っている点です。当社では朝・昼・夕方に部門別の定例会議を開き、誰がどの案件に取り掛かっているかを確認します。そして業務が立て込んでいるようであれば手の空いている人が引き取り、対応に悩んでいるようであればチーム全体が協力して打開策を考えます。
デザイナー時代では個人に負担が集中しがちでしたが、皆でアイディアを出し合った方が解決の糸口が見つかりやすいですし、心理的安全性が高いので職場環境として非常にいいと思います。
もう1つの理由は、ライフステージが変わっても長く働き続けられる仕組みが整っている点です。私は結婚を機に大阪へ転居することになりましたが、東京反訳は元々ハイブリッドワークで働ける体制が整っていたため、大阪オフィスへの転勤もスムーズに進めることができました。
大阪オフィスの方とは、日頃からWeb会議システムを通じて頻繁に顔を合わせていたので、転勤後も円滑なコミュニケーションを図ることができました。そして何より、オフィスが変わっても動画字幕サービスの業務に問題なく従事できたのがありがたかったです。
課長代理に就任した後は、売上規模の大きな新サービスの管理者を任されました。これまではコーディネーターとして現場の最前線で働いていましたが、今は作業者やコーディネーターの皆さんを統括する立場になり、自分の責任の範囲が大きくなっていることにやりがいを感じています。
もちろん、新しい業務に対するいい意味での緊張感はありますが、それ以上に楽しさやワクワクする感覚の方が強いです。先ほど申し上げた通り、東京反訳には「何かあったら助け合おう」という精神が息づいているので、私自身も「多少の怖さがあっても頑張ろう」という気持ちになれます。
これまでの職場で感じていたストレスは、例えば上司から理不尽に叱責されて、パフォーマンスが落ちてしまうような悪いストレスでした。ですが今私が感じているプレッシャーは、例えるなら”成長痛”のようなもので、どれも自分の糧になるいいストレスだと思っています。そのため、心がヒリヒリ痛くなるような不安は感じていません。
今後はこれまで自分が携わってきた領域にとらわれず、社会のニーズを踏まえて全く新しいサービスを構築できる人間になりたいです。
私は「やったことがないことをやってみたい」「見たことがないものを見てみたい」という好奇心が旺盛な人間なので、自分にできることはどんどんチャレンジしてみたいと思っています。
慣れないことに挑戦する時、初めは失敗がつきものです。しかし課題を克服する上で必ず成長できると思いますし、もし取り組んでみて「やっぱり自分には向いていなかった」という事実に気付いたとしても、それを確認できたということ自体が大きな収穫になると思います。
せっかくチャンスを与えられたのですから、挑戦しない手はないと思っていますし、自分への適性が分からないまま停滞しているよりは、思い切って一歩踏み出した方がずっといいと思います。
このように前向きな目標を立てることができたのは、東京反訳に根付いている助け合いの風土のおかげだと思います。