社内イベント『OFF T!ME Biz』体験|
見えない中で見えた、言葉の大切さ

※ ブラインドサッカー(R)を用いたワークショップ

Share

このページはアクセシビリティ向上のため、スクリーンリーダーおよび音声読み上げプレイヤーを設置しています。

視覚に頼らずにプレーする『ブラインドサッカー』はコミュニケーションやチームワークが非常に重要なことから、すぐれた企業研修としても高く評価されているそうです。そのお話をNPO法人日本ブラインドサッカー協会の内田さんよりお伺いしたことがきっかけで、会社イベントとして体験会を行いました。

利用させていただいたのはNPO法人日本ブラインドサッカー協会が提供している『OFF T!ME Bizhttp://www.biz.offtime.jp/)』。みんなが楽しんで参加できるようにレクリエーションに特化したプランを選択し、18名の社員が体験させていただきました。

体験して感じたことは、「これは部署を超えた関係性を構築するのに最高の研修だ」ということです。言葉を尽くしてコミュニケーションしないと、相手と認識を合わせて協力することはできないと実感することができ、何より自分にとって有意義すぎる研修でした。「見えない」という体験が、「見たことのない世界を見せてくれる」ことを強く実感しました。

具体的なプログラム内容はネタバレになってしまうのでお伝えできないのですが、基本的にはどなたでも楽しめるもので、運動神経が要求されたり、ボールをバンバン蹴ったりということはないプログラムでした。

特にファシリテーターの方と現役プレイヤーの方が意義を伝えたり、盛り上げたりしてくださるので、その場に参加しているメンバーは年齢、肩書、部署などは一切関係なく、楽しんでチームビルディングを行うことができました。有意義なイベントとなったことを心より感謝しています。今回担当してくださった岡村さん、カズ選手、本当にありがとうございました。

2名が前に立ち、その他の参加者数人が向き合っている状況。前に立っている2名はアイマスクをしているので前が見えず手を伸ばしている画像 参加者が縦一列になりアイマスクをして前の人の肩を掴んでいる状況の画像

参加した社員によるアンケート結果から、いくつか印象的な声を紹介させていただきます。

どんなところが楽しかった、良かったでしょうか?

  • いつもあまり話さない人と、立場を超えたチームメンバーとして協力しながらコミュニケーションをとることができた点です。
  • 閉ざされた視界の中で相手とコミュニケーションをとるために必死になったし、夢中になりました。
  • 普段話す機会が少ないメンバーともコミュニケーションを取ることができました。単純にサッカーが好きな上に学びもあってすごく良かったです。
  • 最初はあまり気乗りしなかったのですが(汗)、実際に声を出したり体を動かして、チームメンバーと楽しくできたので、参加してよかったと思います。

どんなところがためになりましたか?

  • 他者に何かを伝える際、相手は自分とは違う人間なので、相手の認識レベルをまずベースに置いたうえで、相手に伝わる言葉でコミュニケーションをする大切さを学びました。
  • 自分が伝えようとしていることと、相手が受け取ることの乖離を実感できました。相手の立場に立って、というのは頭ではわかっていたつもりでしたが、いざやってみると全然できていないことがわかりました。
  • 共通認識を持つことの難しさを知りました。
  • 積極的に声を掛け合い、連携を取ることの大切さを感じました。

自由に感想を聞かせてください。

  • 自分の言い方や伝え方が当たり前ではなく、どうしたら正しく伝えられるかを考えて話をすることが、仕事でも普段の生活でも大切だと思いました。
  • 共通認識を持つために話し合いを大切にしたいと思うと同時に、話しやすい空気感を大切にしていきたいと思いました。
  • 岡村さんやカズさんの人柄がすばらしくて感動しました。人への伝え方やチーム作りについて考える良いきっかけになりました。
  • ほぼ全員が初めての参加という中、伝えるのが上手だなと感じる方がおり、見習わなければいけないと感じました。

当社は『文字起こし』や『翻訳』などのサービスを提供しており、正しい記録をつむぎ良質なコミュニケーションや公正な社会を実現するため、何より言葉を大切にしております。その言葉の持つ力と効用をはっきりと実感でき、コミュニケーションの大切さを再認識する体験ができたことは、大変ありがたい機会でした。
また別のお話とはなりますが、音を遮断して聴覚障がい者の案内のもと、言葉の壁を超えたコミュニケーションを楽しむ『ダイアログ・イン・サイレンス(https://dis.dialogue.or.jp/)』という体験をさせていただいたことがあり、このような新しい体験もまた会社イベントとして取り組めたら素敵だなと考えております。

今年はオリンピックとパラリンピック、来年はデフリンピックが開催されます。当社も私個人も、障がいのあるなしに関わらずアスリートの皆さまが素晴らしいパフォーマンスを実現できるよう、心より応援したいと考えております。バリアフリーなよりよい社会を実現すべく、当社は今後もUD(ユニバーサルデザイン)や字幕、音声読み上げなどの対応を心がけ推進してまいります。
公開日:2024.7.4

Share
株式会社東京反訳 田邊英司 代表取締役社長

執筆者

東京反訳株式会社 田邊英司 代表取締役社長

1972年生まれ。大学卒業後、電機メーカーに勤務。
通信機器の販促・営業・企画に従事した後独立し起業。
2018年4月より東京反訳の経営に参画。2020年10月に専務取締役に就任。
経営戦略室・システム部を担当。
2023年6月代表取締役社長に就任。