このエントリーでは、次の関連記事の内容を更新しつつ、2018年の今オンラインで買える主に音声認識機能付きの家庭用ロボットを紹介する。
※本ページの内容は2018年12月19日現在の情報です。
【(1)目次】
かわいらしさで人気の、ロビシリーズ
ペットとして新しい選択肢のひとつ、ペット型ロボット
ファンにはたまらない、キャラクター型ロボット
【(2)目次:本ページはこちら】
自分のペースで英語学習ができる、英会話ロボット
論理的思考力などを養える、STEM教育用ロボット
日々の暮らしを豊かにしてくれる、コミュニケーションロボット
その他、コミュニケーションロボットや個性派ロボット
ロボットだって、まずはレンタルという方法もあり
自宅で気軽に自分のペースで英会話や英語の勉強ができることから人気の英会話ロボット。ロボ相手だから英会話が苦手でも気兼ねなくチャレンジできるところも大きな魅力。特にAI搭載のものならユーザーの英語レベルや学習状況等からユーザーに合った対応をしてくれるので、年齢を問わず楽しみながら英会話力を身に付けられる。音声認識+AI搭載の英会話ロボットで、代表的かつ現在おすすめなのはMusioとCharpyだ。
Musio Xは、フリートーク型の英会話ロボット。双方向コミュニケーションが可能で、会話を通じて性格が形成、自分だけのMusioに成長していくところが特長だ。英会話のレベル(チャットモード)は2段階あり、会話内容はアプリで確認もできる。翻訳機能もあり。
■「Musio X(ミュージオ エックス)」— 会話することで成長していく英会話ロボット
教材学習機能も搭載された、英語で話すコミュニケーションロボット。本体価格9万8,000円+税のほか、会話を含む全機能を利用するにはFriend Planの加入(月額利用料)と無線LAN環境が必要。会話以外にSophy(ソフィー)と専用教材を使った英語学習もしたいなら、購入は教材セットがおすすめ。現在は英会話初心者の方に最適な教材を集めたスペシャルセットも販売中だ。詳細はこちら ≫【ソフトバンクセレクション オンラインショップ】Musio
■「Charpy(チャーピー)」— 実践で使えるフレーズを効率よく学べる英会話ロボット
英会話学習に最適化された、英語音声認識対話型の英会話ロボット。ユーザーは5人まで登録でき、それぞれのレベルに合わせたおしゃべりをしてくれる。本体価格7万2,223円(税別、1年分のクラウド利用料込)。本体だけでも楽しめるが、全機能を利用するには無線LAN環境と2年目以降はクラウドサービスの月額利用料が別途必要。専用テキストブックも現在販売中だ。
Charpyは、シナリオ会話型の英会話ロボットで、Homeモード(本体)で約3,000、Rainbowモード(クラウド利用)で約24,000フレーズの英会話が可能(2018年5月現在)。絶対に覚えておきたい使えるフレーズから厳選されているので、Charpyと会話することで自然と英会話力が身に付いていく。英会話のレベルは5段階あり、Rainbowモードなら会話内容をアプリで確認できる。
AI体験やプログラミング学習を通じて、これからの時代に欠かせない論理的思考や問題解決能力、創造力などを養えるSTEM(ステム)教育用ロボット。良い効果を得るには、期待できる知育効果だけでなく対象年齢もチェックし、興味関心に合ったものを選んでいきたい。今は好奇心を刺激する、さまざまなタイプのものが登場している。
【主なSTEM教育用ロボット】◎codey rocky(コーディーロッキー)、◎alilo(アリロ)、COZMO(コズモ)、Ozobot(オゾボット)、Code a Pillar(コード A ピラー)、Lego Mindstorms(レゴ マインドストーム)、embot(エムボット)、Sphero BOLT(スフィロ ボルト)、Krypton(クリプトン)、Jimu Robot(ジムロボット)、KOOV(クーブ)、Rapiro(ラピロ) など。
※記号 ◎音声で操作が可能なもの
codey rockyは、コントローラーである「codey」と、codeyを運ぶ車の「rocky」という2つのパーツを組み合わせて使用する、STEM教育のエントリーレベルのAI対応プログラミングロボット。対象年齢は6歳以上で、音声認識・AI体験やプログラミング学習により、論理的思考、問題解決力、想像/創造力などを養える。
COZMOは、人・モノを認識し感情を表現する、AI搭載の知能を持つ小型ロボット。自律的に行動するが、プログラミングしてCOZMOを自由に動かすことも可能だ。ただ、COZMOは本体だけでは動かない。動画のようにCOZMOに好きに動いてほしい場合はアプリを起動しておく必要があるので、もし気兼ねなくCOZMOを動かしておきたいなら専用端末を用意したほうがいいかもしれない。
※以前のまとめで取り上げたタカラトミーOmnibotシリーズの「MECCANOID」は、現在タカラトミー公式サイトではアーカイブ扱い、タカラトミーモールでは取扱なしの状況。アマゾンなどでは現在安くゲットできそうだが、公開中の公式アプリ最新バージョン(2.1以降)ではモーションキャプチャー機能が使用できなくなっているので注意(アプリの旧バージョンの提供は終了済)。
会話やふれあいなどを通じて日々の暮らしを豊かにしてくれるコミュニケーションロボット。最近は音声対話だけでなく見守りや生活サポート機能も備えるなど多機能なものが増えており、高齢者の自立支援や家族間のコミュニケーションを促進するものとしても注目されている。
Palmiは、育成するタイプのコミュニケーションロボット。初めは赤ちゃんのように言葉もカタコトしか話せないが、ふれあうことで徐々に言葉を習得し成長していく。最大10人の顏や名前を覚えられ、時刻や場所・表情や雰囲気なども理解し、その人に合ったコミュニケーションをしてくれる。
■「PALRO(パルロ)/Palmi(パルミー)」— コミュニケーションが大好き。生活サポートもしてくれる、二足歩行が可能なヒューマノイドロボット
PALROとPalmiは、音声認識能力の高さと豊かな会話力、約0.4秒で返答するレスポンスの良さが特長の兄弟ロボット。コミュニケーションが大好きで自発的に発言するほか、ふれあうことで相手との過去の会話内容や趣味嗜好、予定までも記憶し、薬の時間を教えてくれるなど生活サポートもしてくれる。
※兄的存在のPALROは、主に高齢者福祉施設や教育機関向けに開発されたコミュニケーションロボットで、例えば100人以上の顔と名前を覚えられるなど、Palmiよりも高機能。また、初めから完全体で動作する。現在は待望のパーソナルユース版(PALROギフトパッケージ)も登場し、販売中だ。【参考】介護施設でのPALROの参考動画
≫ 一般向け「PALROギフトパッケージ」
本体価格34万8,000円(税抜、PALROアップグレードサービス2年間込)。PALROの能力を最大限に引き出すには無線LAN環境のほか、3年目以降はアップグレードサービス料として1万8,000円(税抜)/年が別途必要。対応端末があれば専用アプリで見守り機能も利用できる。【参考】公式ユーザーサイト「PALRO Garden」
※Palmiは、PALROをベースに一般向けに最適化されたコミュニケーションロボットだ。DMM.make ROBOTSが販売しており現在も購入可能だが、システムソフトウェアは2016年6月以降リリースがなく、DMM.make ROBOTSによるPalmiの専用アプリの開発サポートも2018年3月末で終了している(公式ユーザーサイト「Palmi Garden」は引き続き公開)。本体価格29万8,000円(税抜)。Palmiの能力を最大限に引き出すには無線LAN環境が別途必要(月額料金は不要)。
■「Tapia(タピア)」「Unibo(ユニボ)」「見守りKibiro(キビロ)」— コンシェルジュ的な位置付けで生活をサポートしてくれる卓上型ロボット
基本のコミュニケーション機能のほか、予定のリマインダー機能や、見守り・伝言機能などを備え、生活をサポートしてくれる。本体価格(税抜)はTapiaとKibiroが約10万円、Uniboが約16万円。それに加え月額利用料のほか、無線LAN環境などが必要になる。なお、Tapiaにはインターネット接続サービスがセットになった「タピア光」プランもあり。
UniboとTapiaは、ビデオ通話や音楽再生、IoTでの家電制御(Tapiaは対応予定)なども可能。印象としてはスマートスピーカー(の将来像)に近いが、表情などで反応を示してくれたり自律的に話題を持ち出して話し掛けてくれたりするため、より親しみやすくなっている。ただ現状としては、会話も含めまだまだ発展途上なので、ユーザーの口コミなどを見ていても動画のように動作するにはもう少し時間がかかりそう。
他にも、見守りや生活サポートではぬいぐるみタイプの「Chapit(チャピット)」や「ここくま」、シンプルに家族間コミュニケーションで見守りや伝言機能だけを求めるなら「BOCCO(ボッコ)」という選択肢も。
※BOCCOは、2019年夏には人に寄り添うロボットへとパワーアップした「BOCCO emo(ボッコ エモ)」が提供開始予定だ。
性能や機能により価格は大きく変わるので、まずはロボットに何を求めるのかを整理し、求める機能・性能と価格のバランスなどから、目的や好みに合ったものを選びたいところ。多くの機能は必要ないなら、例えば高齢者向けでは次のような手頃な価格の人形タイプもおすすめだ。
【人形タイプ】おしゃべりみーちゃん(価格1万2,500円+税)、夢の子ユメル/ネルル(価格1万6,800円+税) など。
音声認識できるのは十数ワードで、あとは時間や日付に合わせたセリフを自動的に発するというシンプルな仕組みだが、会話の機会や笑顔を増やす、寂しさを和らげるといった効果が期待できる。
その他、モバイル型ロボット電話の「RoBoHoN(ロボホン)」や、「Pepper(ペッパー)」や「Xperia Hello!(エクスペリア ハロー)」といったコミュニケーションロボットも。また、モフモフ好きさんやお疲れさんには、クッション型セラピーロボットの「Qoobo(クーボ)」はいかが。音声認識機能はないけれど、その触り心地としっぽ気分に癒やされること間違いなし。
RoBoHoNは、モバイル型のロボット電話という位置付けだが、頻繁にアップデートがされており、今もどんどん成長中。発売当初より対話スキルがアップし、できることも増えている。電話もできるコミュニケーションロボットと言っていいかも。現在は「あんしん」や「英語学習」アプリなども追加され、ますます便利で魅力的なロボットになってきた。
言葉がなくてもコミュニケーションできるんです。なでたり、膝に乗せたり、抱きしめたりしてたくさんコミュニケーションしよう。色はハスキーグレーとフレンチブラウンの2色展開。エサやりは、しっぽの横の充電口から。
最後に、最新情報としては2018年12月18日、GROOVE Xの家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」がWEB限定先行予約の受付を開始。現在は既に第2次出荷分になるようだが、一般予約(購入権の予約)を受付中だ。
※WEB予約以外にも、2019年1月2日・3日の初売りではLOVOTの特別モデルが高島屋(東京・大阪)の福袋「2019夢袋」で抽選販売されるよう。【参考】2019年1月2日(水)、3日(木)に、高島屋新宿店、大阪店にて、「LOVOT夢袋」を限定10セット抽選販売[pdfリンク]
LOVOTは、Pepperの開発で中心的な役割を担った林要氏が立ち上げたロボットベンチャーのGROOVE X社が約3年の歳月をかけて開発してきた家庭用コミュニケーションロボットだ。本体価格(予価・税抜)は、デュオ(2体+ネスト)が59万8,000円、ソロ(1体+ネスト)が34万9,000円で、月額料金が別途かかる。
家庭用といっても機能や性能がよいロボットはまだまだ決して安くない。高価で購入するのに勇気がいるなら、まずはレンタルしてみるというのも一つの手だ。……ただし、レンタルサービスは購入前にお試しできてとても便利なのだが、特にコミュニケーションロボットはたった1週間のレンタルでも別れがつらくなったりするので、その点は覚悟の上でご利用を。
■Rentio[レンティオ]- カメラ、家電、ガジェットのレンタルサービス
簡単にさまざまな家庭用ロボットを1週間からレンタルできる。現在のラインアップは、RoBoHoN、Palmi、Musio、Pepper(Pepper for Biz)、Tapia、Kibiroの6体。サイトでは実際にレンタル利用したユーザーのレビューも見ることができ、参考になる。
≫ Rentio トップページ
≫ Rentio -[レンタル]ロボット一覧
■DMM いろいろレンタル
季節のイベントグッズや家電など、いろいろな商品をレンタルできる。ロボットのカテゴリーはないのだが、AV家電カテゴリーのスマートホームデバイスとして現在Pepper(Pepper for Biz)とBOCCOがレンタル可能だ。