骨伝導の技術で指通話/音声をボタン1押しで即録音→テキスト化。スマホと連携し生活をスマートにしてくれる最新ウェアラブルデバイス2選

骨伝導の技術で指通話/音声をボタン1押しで即録音→テキスト化。スマホと連携し生活をスマートにしてくれる最新ウェアラブルデバイス2選

移動中の電話でスマホを探してバッグの中をガサガサ……、音声メモを残そうと思ったのにアプリを起動している間に内容を忘れてしまった……ということ、経験したことがある人は多いんじゃないだろうか。

今回紹介するのは、例えば電話やメッセージの着信があったらすぐに対応したい人や、思い付いたアイデアをすぐに音声メモで残したい(それでテキスト化まで完了すればいいのに)と思っている人などに最適なウェアラブルデバイス。

その操作は簡単で、基本はボタンを押して話すだけ。持っていれば日々の生活をスマートにしてくれる、こんなウェアラブルデバイスはいかが?

※本ページの内容は、2019年2月12日現在の情報です。

【目次】
スマホアクセスはボタンを押すだけ。指と声で日々のタスクをこなせるスマートリング「ORII(オリー)」
ボタンを押して話すだけで音声を録音、テキスト化まで完了できるスマートボイスレコーダー「Senstone(センストーン)」

スマホアクセスはボタンを押すだけ。指と声で日々のタスクをこなせるスマートリング「ORII(オリー)」

ORIIは、世界初となる骨伝導の技術を用いた指輪型ウェアラブルデバイス。指に装着しておけば、例えば移動中に電話がかかってきてもポケットやバッグからスマホを慌てて取り出すことなく、その指1本だけで通話が可能。また、リング側面のボタンを1度押すだけでスマホの音声アシスタントを起動できるので、例えば「〇〇に電話して」「午前7時に起こして」と音声コマンドを言うことで電話をかけたりアラームを設定したりすることもできる。

ORIIは、突然の電話やすぐに対応したいメッセージの返信やリマインダー設定など、日々のシンプルなタスクを指と声だけで処理できるようにしてくれる、革新的なスマートデバイスだ。

ORIIの特長

■世界初、骨を振動させることで耳の内側に音声を直接届ける「骨伝導」の技術を採用したスマートリング。

■Android/iOSに対応し、音声アシスタント(Google Assistant/Siri)と連携可能。音声をクリアに伝えるようデュアルノイズキャンセリングマイクを搭載。

■素材は劣化しにくく軽いアルミを採用。防水規格IPX7で不意な水濡れに対応。普段使いが可能なデザインで、スマホを持たずに話していても電話をしているように見えるので、周囲に違和感を与えにくい。

ORIIの基本的な使い方
まず専用アプリをスマホにインストール。ORIIをオンにし、BluetoothでORIIとスマホをペアリングする。ORIIを装着した指を耳に当てて(指で耳の穴をふさぐようにすればよいよう)、リング側面にあるボタンを1クリック。音声アシスタントが起動するので、音声コマンドで指示すればOKだ。

具体的な設定・操作方法は公式HPをチェック
【公式HP】ORII「使い方」

ORIIは、移動中などでも電話やメッセージにすぐ対応したい人、短時間の通話を頻繁にする人などに最適。電話、SMS、Facebookメッセンジャー、LINEなど※の通知は、専用アプリでカスタマイズ(各アプリ通知時のLEDライトの色とバイブの回数などを設定)できる。

※メッセージ送信などは、音声アシスタントが対応しているアプリで行える。音声アシスタントの成長とともにORIIもより便利になっていくと思われる。

ORIIについて
ORIIは、アメリカのクラウドファンディングで人気を集めたプロダクトで、その後、日本でも2018年10月25日〜12月3日まで「Makuake」にてクラウドファンディング(先行販売プロジェクト)が実施され、支援者390名、2,474%という達成率で終了。そのリターン送付は2018年12月11日から行われている。

そして、2018年12月18日に正式発売。現在はヨドバシカメラ、ビックカメラ、+StyleAmazon、App Bank Storeなどで購入が可能だ。

ORII 詳細情報
【標準価格】23,800円(税抜)
【対応機種】Android 6以上/iOS 10以上(Google Assistant/Siri連携)
【主な仕様】充電時間:約1時間、連続通話時間:最大1.5時間、連続待受時間:最大48時間、防水:IPX7(防滴)、通信方式:Bluetooth 3.0/BLE 4.0、リングサイズ:S/M/L、カラー:4色展開
【開発】Origami Labs(本社:香港) https://www.orii.io/jp

【参考】世界初!指を耳にあてるだけの全く新しいスマートデバイス スマートボイスリング「ORII(オリー)」12月18日(火)より販売開始

ボタンを押して話すだけで音声を録音、テキスト化まで完了できるスマートボイスレコーダー「Senstone(センストーン)」

こちらについては、まず留意点から。

Senstoneは、ミニマルなデザインで襟元などに装着可能、そしてボタンを押して話すだけで音声を録音、専用アプリとの連携でテキスト化まで完了できるという、とても魅力的なアイテムだ。

ただ、まだ正式発売されておらず、現在は「machi-ya」にて2019年2月28日までクラウドファンディングを実施中。ここで紹介する内容はプロトタイプの現時点での情報になるので、その点は留意してほしい。

また、支援することで購入可能だが、クラウドファンディングならではのリスク(仕様変更の可能性やリターン発送遅延の可能性あり)を含んだ商品であるということを併せて先にお伝えしておく。

現在「machi-ya」でクラウドファンディング実施中

話した言葉を自動でテキスト&音声化 AIボイスアシスタント「Senstone」

【プロジェクト詳細】終了予定日:2019年2月28日、プロジェクトタイプ:実行確約型、コース:限定100個14%オフの18,176円(全国一律送料600円)から支援可能、起案者:Senstone Japan(販売事業者:株式会社INTERAK)

Senstoneとは

まず、クラウドファンディングではSenstoneを「AIボイスアシスタント」と紹介しているが、デバイス本体に音声アシスタント機能が備わっているわけではないので、そこは勘違いしないようにしたい。Senstone自体は、Android/iOS対応の専用アプリと連携できるスマートボイスレコーダーだ。

また、Senstoneは軽量かつペットボトルキャップサイズのデバイスで、例えばシャツの襟元などに着けて使用可能。なので、スマートデバイスであり、かつウェアラブルデバイスだといえる。

ボイスレコーダーであるSenstoneの側面には録音ボタンがついており、ボタンを1度押すと録音を開始でき、再度押すと録音を終了できる。例えばシャツの襟元などにSenstoneを着けておけば、音声メモを取りたいと思ったときすぐにボタンを1度押して話すだけで、発話を録音可能だ。

Senstone自体は完全にスタンドアロンのデバイスなので、スマホと接続していない(オフライン)時でも録音は可能。音声(録音)データは、スマホとつながっているかどうかにかかわらず、まずデバイスのストレージに記録される。

とはいえ、Senstoneはスマホとつなげることでその真価を発揮する。スマホとBluetoothで接続すれば、専用アプリと連携して使うことができる。

Senstoneがスマホとつながり専用アプリと連携しているとき、デバイス本体のストレージに記録された音声データは、専用アプリ経由でクラウドにアップロードされ、自動的にテキスト化、その結果がアプリに反映される。オフライン時に録音したデータもスムーズに同期されるので安心だ。

音声データとテキストデータは専用アプリで確認・編集できるほか、Evernoteとも連携できる。専用アプリではハッシュタグ等によってデータが自動で整理されるという点もポイントの一つだ。

なお、今後は連携できるサードパーティアプリの追加や、機能面ではメッセージ共有、ToDoやリマインダーの作成(現状英語のみ可能)、要約・文脈分析(開発中)などの実装が予定されているよう。

Senstoneは、思い付いたときにボタン一つですぐに音声メモを取れ、かつ音声データを残したままテキスト化まで完了できる優れもの。簡単に作業効率を上げられる利便性が高いデバイスだ。

Senstoneの特長
■Android/iOS対応の専用アプリと連携できるスマートデバイス(ボイスレコーダー)。かつ、軽量・ミニマルなデザインのウェアラブルデバイス。付属のアクセサリを使用すれば襟元に着けたり首から下げたりして身に着けられる。

■デバイス側面のボタンを押して話すだけで、音声を録音でき、自動でテキスト化まで完了できる。オフライン環境でも録音は可能、スマホとの接続時にデータは自動的に処理されスムーズに同期される。

■音声データとテキストデータは専用アプリで確認・修正が可能。データはハッシュタグ等で自動的に整理されているので管理しやすい。

Senstoneの仕様・留意点など
【主な仕様】耐水・防塵:IP44、オーディオ形式:WAV, MONO16bit, 16kHz、同期速度:1分のオーディオ転送につき2分(3.6kb/秒)、対応言語:日本語を含む10か国語、白・緑・赤・青のLEDを内蔵、付属の交換可能なアクセサリ:ペンダント、クリップ
【開発】Senstone Inc.(本社:米サンフランシスコ) http://senstone.io/

【参考】Senstone(プロトタイプ)使い方動画

※1回で録音できる時間はおおよそ1分〜2分の仕様となる予定。
※1か月300回の音声録音まで無料、それ以降は1回の使用に$0.008(おおよそ1円)の使用料が必要。
※なるべく正確にテキスト化するためには、自分の口から20cm以内に本体を設置する必要あり。
※仕様は変更になる場合あり。

なお、対応機種の情報がプロジェクトページに記載されていないので、参考に公式HPのFAQ(英語)に掲載されている情報を記載しておく。
【参考】対応機種:iOS 5以上のiPhone 5s以降/Android 5.0以上、になるよう。
【参考】後にプレミアムバージョンの提供が予定されているよう。

Senstone、過去のクラウドファンディングと現況について
Senstoneもアメリカのクラウドファンディングで人気を集めたプロダクトで、その後、日本でも2018年6月5日〜8月31日まで「Green Funding」にてクラウドファンディングが実施され、支援者882名、1,596%という達成率で終了している。

そして現在は、先に紹介したとおり「machi-ya」にて2018年11月27日〜2019年2月28日までクラウドファンディングを実施中だ。実行確約型で、リターンの発送予定日は2019年5月21〜22日(※スケジュールのところでは「2019年5月26日以降:製品お届け」)となっている。

ただし、先に終了したGreen Fundingでのプロジェクトの活動報告を見ると、生産状況遅延より2019年1月28日時点で、そちらのリターン送付がまだ完了していないようだ。先に実施した米クラウドファンディング分の生産完了後に日本分の生産が行われる予定とのことだが、

現在KICKSTARTER支援者合計2745人に対し、500個のみ完成品を発送済みという状態です。
…(中略)…
調整中の予定ではありますが、おおよその目安としては2019年6月お届けを目途としております。

とのこと。このことから現在実施中のmachi-yaのプロジェクトを支援した場合も、リターン送付は遅れる可能性が高そうだ。

支援者としては届くまで待ち遠しいが、このようなリスクはクラウドファンディングには付き物。そのリスクと「支援」という意味をきちんと理解した上で参加したいところだ。なお、machi-yaで現在実施中のSenstoneのプロジェクトは、リスクについての説明がプロジェクト詳細ページの最後に掲載されている。

※本ページに掲載のORIIおよびSenstoneに関する画像は、「PR Times」配信のOrigami Labsプレスリリースおよび株式会社INTERAKプレスリリースにて提供されたものです。