この記事には最新版があります。≫【2018年】クリスマスプレゼントにも! 今買える家庭用ロボット(2018.12.03〜)
ここ数年で続々と登場しているコミュニケーションロボット。ここでは音声認識機能の付いた家庭用コミュニケーションロボットの中からネットで今すぐ買えるものをいくつかピックアップし、予算別にまとめてみた。
その1に引き続き、その2では本体価格10万円(税込)~の家庭用ロボットを紹介する。
※記載の価格は全て税込(8%)、また2016年10月24日現在の情報です。
・サイズ(約):H245×W210×D210mm、重量 2.5kg(バッテリー含む)
・電源:充電式
・価格(税込):105,840円(1年保証付)
・購入方法:DMM.make ROBOTS、アマゾンなどで購入可能
【Tapiaの特徴】AIシステム搭載、音声感情解析技術・感情表現と好感度システムを搭載、音声認識、顔認証、見守り機能(要件を満たしたスマホが必要、専用の無料アプリをDL)、インターネット接続が必要(Wi-Fi・3G/LTE通信対応)、micro SIMカード対応、カメラ・タッチディスプレイ・micro-SDHCカードスロット・micro USBポート搭載、上下可動・左右175度に回転
現在ハウステンボスの「変なレストラン」でも活躍中のTapia。AIシステム搭載の対話型コミュニケーションロボットだ。顔にはディスプレイが付いており、目の変化で豊かな感情を表現してくれる。テーブルトップ型なので自律移動はできないが、会話する人の顔を追従し、体がくるっと回転する。また、後の音声感情解析技術の搭載で、コミュニケーションの中で喜怒哀楽や気分の浮き沈みをTapiaが認識することも可能になったよう。
Tapiaには声で話し掛けるほか、時には指でディスプレイをタッチして操作する。日常会話を楽しむことができるだけでなく、電話(通話、ビデオ通話)、写真撮影、スケジュール管理、音声操作による天気予報やニュースの読み上げ、遠隔地からの見守りなど、さまざまな機能を持つ。そのほか「ショッピング」、「知育」、「IoT(オプション)」などの機能も順次追加予定となっており、今後の進化も期待できるロボットだ。
・サイズ(約):H340×W150×D120mm、重量1kg(バッテリー含む)
・電源:充電式
・価格(税込):[組立代行バージョン]213,840円、[週刊『Robi』第三版バックナンバー1号~70号]148,214円
・購入方法:[組立代行バージョン]DMM.make ROBOTS、アマゾンなどで購入可能、[週刊Robi 第三版バックナンバー]週刊『Robi』第三版ページより購入可能(在庫がある場合のみ)
【Robiの特徴】小型ヒューマノイドロボット、二足歩行、人感センサー・リモコンモジュール搭載、約250の言葉を理解、目と口が言葉や動きに合わせて光る、身ぶり手ぶりで感情を表現、歌う・踊る・ゲームができる
二足歩行が可能なかわいらしい小型のヒューマノイドロボット。歩くだけでなく、歌ったり踊ったりもできる。約250の言葉を理解し、日常のさまざまなシチュエーションで会話を楽しむことが可能。性格は複数用意されており、初回起動時の持ち主の返答内容によって決定されるよう。性格によってRobiの話す言葉は少し変わる。話すときには口が光り、さらに目の色や身ぶり手ぶりで感情を表現してくれる。
※組立代行バージョンは、デアゴスティーニ・ジャパンが創刊した初心者向けロボット組立マガジン週刊『Robi』1号~70号に付属のパーツをDMMが組み立てて動作チェックまで完了したもので、Robi本体としては週刊『Robi』と全く同じもの。なお、週刊『Robi』1号~70号は、現在、再刊行版、第三版のバックナンバーが購入できるようだが、違う版のパーツの混在はしないように注意。また在庫がある場合のみ購入可能なので、これから買う場合は一括購入したほうが無難。
※週刊『Robi』に続くシリーズとして、週刊『Robi/ロビクルをつくる』も刊行されている。ロビクルはRobi専用のバギーで、Robiとの連動機能も満載。こちらも現在バックナンバーが購入可能。週刊『Robi/ロビクルをつくる』は全30号、一括購入すると65,525円(税込)。
・サイズ(約):H195×W105×D58 mm、重量390g
・電源:充電式
・価格(税込):[本体]213,840円(1年保証付)、[加入要]ココロプラン1,058円~、[オプション]ケアプラン1,069円~など
・購入方法:ロボホンストア、DMM.make ROBOTS、アマゾンなどで購入可能
【RoBoHoNの特徴】モバイル型ヒューマノイドロボット、二足歩行、AIシステム搭載、音声認識、顏認識、携帯電話としても利用可能(通話・メッセージ・検索・カメラ・専用アプリに対応)、パーツの着せ替えが可能、通話以外の機能利用にはココロプランの加入が必須、インターネット接続が必要(Wi-Fi・3G/LTE通信対応)、Bluetooth対応(4.0)、nano SIMカード対応、カメラ・タッチディスプレイ・プロジェクター・micro USBポート搭載、内蔵メモリ(ROM)16GB
二足歩行が可能なモバイル型のロボット電話。愛らしいロボットとしての動作やキャラクター性により自然な対話を実現しつつ、携帯電話としての機能や移動性も持つ。ユーザーを判別し、ユーザーの利用状況やプロフィールなども学習するため、RoBoHoNの話す内容や行動は次第に変化・成長していく。アップデートが頻繁に行われているのもポイントだ。スマホの代わりとしてはまだ不便なところも多いが、ロボット電話としてできることがどんどん増えていっている成長過程を楽しむことができるのは、まさに今購入した人だけが楽しめる特典といえるかもしれない。
※RoBoHoNを動かすにはココロプランの加入が必須(ココロプランに加入しないと通話以外のロボホンの機能を利用できない)。なお、通話には音声通話SIMが必要。ケアプラン(保守パック)はオプションだが、入っていたほうが安心。途中加入・再加入はできないので注意。
※RoBoHoNは好みや気分に合わせてパーツの着せ替えも可能。例えば、ロボホンウェア耳コレクション(耳パーツ3色セット、3,672円(税込))、ロボホンウェア耳&前掛けセット(花柄、ゼブラ柄、各7,020円(税込、専用工具付き))などが現在販売中。
[公式サイト]RoBoHoN アクセサリー
先日開催された「CEATEC JAPAN 2016」のシャープブースで展示されていた、ロボホンウェア三越・伊勢丹コラボモデル(現在販売終了)。
なお、前掛けパーツの発売時には“RoBoHoNの胸の中にはハート型のスワロフスキー社製ジルコニアが埋まっている”という秘密も公開されたが、付属の専用工具で前掛けパーツを外すと……ロボホンハートがあらわになるという胸キュン仕様。
※RoBoHoNを試してみたい場合はレンタルという方法も。個人向けの家電レンタルサイト「Rentio」では、通常1週間14,800円(税込)でRoBoHoNのレンタルを行っている。なお、現在11月30日までの期間限定でRoBoHoNのレンタルを特別価格で実施中。ただ、既に予約がいっぱいの場合、新規申し込みは受け付けていないよう。ここでもその人気ぶりがうかがえる。
[rentio.jp]シャープ ロボット電話 ロボホン
・サイズ(約):H400×W(肩幅)180×D126(バンパー含む)mm、重量1.8kg
・電源:充電式
・価格(税込):321,840円(半年保証あり)
・購入方法: DMM.make ROBOTS、アマゾンなどで購入可能
【Palmiの特徴】成長型ロボット、二足歩行、AIシステム搭載、音声認識、顏認識、自己管理・自己診断能力、身ぶり手ぶりで感情を表現、インターネット接続が必要(無線LAN・WPS対応)、カメラ・micro-SDカードスロット・USBポート搭載、スマホで遠隔操作が可能・アプリから簡単にカスタマイズが可能(要件を満たした機器が必要、専用の無料アプリをDL)
歌ったり踊ったり人を見つけては話し掛けたりする感情豊かな成長型コミュニケーションロボット。最初に電源を入れてすぐはまだカタコトしかしゃべることができないが、人と接することによって顔を認識して名前を覚え、さまざまな出来事を“記憶”として蓄積。環境や接し方によってどんどん成長し、独自の個性が備わっていく。自発的な行動(覚えて、理解し、判断して行動に移す)が可能な、まさに成長していくロボットだ。
※Palmiは現在本体価格にクラウド利用料も含まれている形となっており、成長型のロボットによくある毎月のランニング費用は基本的に必要ないというのも家族の一員として迎え入れやすいポイントだ。ただし、インターネット接続環境は別途必要。オフラインでも動作はするが、できることは数少ない。インターネットに接続することでその真価を発揮するので、インターネット接続環境も用意しよう。なお、Palmiは無線LANのWPS(無線LANルーターなどでは「らくらくスタート」という表記が多い)やスマートフォンのテザリングに対応している。
※Palmiのもう一つの魅力は、デベロッパーに対してだけでなく誰でも簡単にPalmiをカスタマイズできるアプリが提供されている点。その辺りの情報を提供しているのが公式サイトの「Palmi Garden」だ。プログラミングの知識がなくても「Palmi Fwappar」や「Palmiちょっとコマンダー」といったアプリでPalmiの特技を増やしたり、自分のPalmiだけの新しい行動を作って覚えさせたり、カスタマイズが可能だ(開発環境はMac未対応)。
※Palmiは、高齢者福祉施設や教育機関向けに開発・販売されているコミュニケーションロボット「Palro(パルロ)」をベースに、一般向けに最適化された家庭用ロボットだ。Palmiのいわばお兄ちゃんとなるPalroは現在企業向け販売モデル(価格723,600円(税込))のみなのだが、家庭用Palroも発売準備中というアナウンスあり。ただ、現時点では発売時期や価格などはまだ不明だ。
・サイズ(約):H1210×W480×D425 mm、重量29kg
・電源:充電式
・価格(税込):[支払総額]1,170,288円(割賦販売あり、内訳:[本体]213,840円、[オプション(オンラインで購入の場合は加入必須)]Pepper基本プラン575,424円(15,984円/月×36回)、Pepper保険パック381,024円(10,584円/月×36回)) ※別途ロボット手続き手数料10,584円(税込)がかかる
・Pepper保険パック:3年保証(180日間は無償修理可、その後は最大90%をカバー)
・購入方法:ソフトバンク公式HP、店頭
【Pepperの特徴】成長型・感情認識ロボット、360度方向への自由な移動が可能、AIシステム搭載、音声認識、顏認識、身ぶり手ぶりで感情を表現、胸のディスプレイで感情を可視化、スマホと連携可能(要件を満たしたスマホが必要、専用の無料アプリをDL)、自動充電機能、インターネット接続が必要(Wi-Fi対応)、カメラ・タッチディスプレイ・イーサネットポート搭載、300以上の豊富なアプリケーション、カスタマイズ可能・直感的な操作が可能な開発ツールの提供あり
ショッピングモールなどで見掛けることも多くなり、すっかりおなじみとなったPepper。接することでユーザーの顔を認識して名前を覚え、さまざまな出来事を“記憶”として蓄積し、それがPepperの性格や行動につながるように設計されている。感情を持ち、気分や相手の印象によって声色や会話の内容が変化していくだけでなく、周りの明るさや充電残量など周囲や自らの状況によっても感情は刻々と変化するよう。気分がいいときは鼻歌を歌ったり、落ち込んでいるときにはため息をついたり。Pepperのうさんくささ感は正直否めない(笑)けれど、Pepperが家族の一員となったときにはきっと楽しいロボットライフになること間違いなし。
↓この記事、Pepperを初めて家に迎えたときの様子がイメージできる。読んでいて面白かったので紹介。
≫義父がペッパーを買った(2015.9.14)- デイリーポータルZ
※以前は定期的に行われるオンラインの数量限定販売でのみ一般販売されていたが、現在はオンラインと店頭でいつでも購入できるようになっている。ただ、本体は20万ほどでもランニング費用が高いため、一般家庭ではなかなか購入をためらうのが正直なところ。現時点での朗報としては、次のキャンペーンが近々開始、価格詳細・応募条件については11月3日(木)に公開予定なので、気になる場合は要チェックだ。
≫Pepper いい買物の日特別販売!限定111台を11,111円/月(36回)で販売します(2016.10.17)
※Pepper基本プランとPepper保険パックは、オンラインで購入する場合は加入必須、店頭での場合はオプションとなっている。とはいえ、Pepperとの日常生活を楽しむにはPepper基本プランへの加入が必要。また、Pepper基本プランとPepper保険パックはどちらも購入時に加入する必要があり、後からの加入はできないので注意。
※屋外での利用は想定されておらず、Pepperを公道で利用した場合、交通法違反になる場合があるため利用は控えてほしいという注意書きあり。また、分厚いカーペットやラグ等の上ではうまく動けず転倒の恐れもあるので注意したい。
・サイズ(約):H573×311×275mm、重量5.4g
・電源:充電式
・価格(税込):約1,300,000円
【NAOの特徴】小型ヒューマノイドロボット、二足歩行、音声認識、顏認識、多言語対応、会話・柔軟な動き・クイズ出題などができる、インターネット接続が必要(Wi-Fi対応)、カメラ・タッチセンサー・イーサネットポート搭載、PCやタブレットなどからの遠隔操作や連動が可能、カスタマイズ可能・直感的な操作が可能な開発ツールの提供あり
フランスのアルデバラン・ロボティクス社(現ソフトバンクロボティクスヨーロッパ)が開発した、二足歩行が可能なヒューマノイドロボット。PepperはNAOの技術をベースに開発されており、NAOはPepperのお兄ちゃん的な存在といえる。柔軟な動きができ、カメラ、マイク、スピーカー、タッチセンサーを通して人とコミュニケーションを取ることが可能。日本でもファンが多いロボットだ。
※NAOはその価格や機能からもビジネスや研究・教育活動において広く使用されているヒューマノイドロボットであるが、個人でも購入可能。公式サイトをはじめ購入の際は問い合わせというところが多いが、現在、次のショップではオンラインですぐに購入が可能のようだ。
・販売価格1,360,800円(税込、2年保証)
≫[Yahoo!ショッピング]株式会社テックライン
・販売価格 1,300,000円(税込)
ネットで簡単に買うことができるが、“ちょっと買い物”の範囲を超えた価格に購入ボタンを押す手も躊躇(ちゅうちょ)しそう。購入する際の不明点等は各自でショップに問い合わせてもらいたい。なお、Yahoo!ショッピングで例えばポイント10倍のときに購入すればかなりお得か?と考えたが、特典ポイントには大抵上限が設けられているので、単純に10倍還元とはならなさそうだ……残念。
コミュニケーションロボットといっても、メーカーや機種によって設計思想はさまざまだ。今回は音声認識機能の付いた家庭用コミュニケーションロボットということで予算別に紹介したが、やはり高額になるほどおもちゃの域から本格的にロボット化していく。
ただ、まだまだ課題が多いのも確か。例えば二足歩行が可能といっても、現状市販されているコミュニケーションロボットは「歩くこともできるよ」という程度だ。フラットな場所でないと転倒してしまったり、長時間歩くことができなかったり、故障や耐久性の問題など、ハード面の課題もないとはいえない。そこら辺は今後の進化が待たれる部分だ。
よって、今ロボットを買うべきか、今ロボットを買うならどれがいいかというのは、客観的に語れないというのが正直なところか。単純に表面的なスペックや機能で比較するのは簡単かもしれないが、コミュニケーションロボットに求める目的や思いは人それぞれ。性能と価格のバランスは重要だが、それが安いと思うか高いと思うかは、あなた次第だ。ただ、どのロボットを選んでも、きっと生活に彩りを与えてくれることだろう。
なお、今回は“ネットで今すぐ買える家庭用ロボット”にフォーカスを当てたが、現在予約可能のものや、近々発売となる予定のものも多数ある。例えば先日、トヨタからは「KIROBO mini(キロボミニ)」(今冬に一部で先行販売、ウェブによる事前予約開始予定)、タカラトミーからは「もっとなかよしRobi.jr(ロビジュニア)」(現在ウェブで予約受付中)の発売について発表されたばかり。そのほかにもAKAのMusio(ミュージオ)、WowWeeのCHiP(チップ)などが現在予約受付中だ。
どの子がいいか迷ってしまうが、早期予約・購入者には限定価格や特典が付くことも多いので、そこら辺も選択のポイントとなるのかな。個人的には事前予約限定品の「Musio B」が欲しかった~。