Google Homeレビューと、Google Homeを使いこなすために知っておくと便利なこと(5)―スマートデバイス編3―

Google Homeレビューと、Google Homeを使いこなすために知っておくと便利なこと(5)―スマートデバイス編3―

前回、スマートデバイスを介してGoogle Homeから家電を操作する方法とデバイス選択のポイントについてまとめた。今回は実際にGoogleアシスタント(Google Home)と連携できるスマートデバイスを紹介する。

※本ページの内容は2018年3月20日現在の情報です。

スマートデバイス編、前回の記事はこちら。
Google Homeレビューと、Google Homeを使いこなすために知っておくと便利なこと(3)―スマートデバイス編1―
Google Homeレビューと、Google Homeを使いこなすために知っておくと便利なこと(4)―スマートデバイス編2―

スマートデバイスを介してGoogle Homeから家電を操作1
一般的なHDMI端子付きテレビやモニターに有効な、Chromecast

一般的なテレビやモニターはGoogleアシスタントに対応していないが、HDMI端子付きのものはChromecastを接続することで簡単にスマート化が可能。Google Homeと組み合わせれば、指示するだけでYouTubeやNetflixの動画を見たり、音量操作やテレビのオン/オフをしたりすることができるようになる。

【参考動画】Google Home:使い方 エンターテイメント篇

ChromecastはHDMI端子に接続して使うGoogle製の小型ストリーミングデバイスで、現在販売されているのは第2世代だが、第1世代もGoogle Homeとリンク可能。なお、4K対応には「Chromecast Ultra」が販売中だ。

Google Chromecast(第2世代)

【知っておきたいこと】
※Chromecastを接続する際、給電はコンセントから行うこと。テレビのUSBポートに接続することでも電源を取れるが、その場合テレビがオフになるとChromecastもオフになり、Google Homeからの音声コマンドに応答できなくなる。
【参考】Chromecastを接続する(Chromecastヘルプ – Google)

※HDMI-CEC(Consumer Electronics Control)に対応しているテレビはGoogle Homeでテレビのオン/オフが可能になるが、先にテレビのほうでCECを有効にしておく必要がある。

設定名称はテレビのメーカーで異なるが、SONYブラビアの場合は「HDMI機器制御設定」から行えた。「HDMI機器制御」を「する」に、「テレビ→HDMI機器電源連動」は「しない」に設定しておく。

※テレビのオフはコンテンツのテレビへのキャストが停止されるという動作なので、他のソースでコンテンツを再生している場合、そのコンテンツは再生され続ける。また、テレビ自体のチャンネル切り替えなどはできないので、テレビ自体の操作をしたい場合は次に紹介するスマートリモコン等の導入を検討するといいだろう。

※Google Homeとのリンク方法や音声コマンドについてはヘルプを参照。複数のデバイスをリンクしている場合、優先使用するデバイスを設定することも可能だ。

スマートデバイスを介してGoogle Homeから家電を操作2
赤外線リモコンで操作できる家電に有効な、スマートリモコン

スマートリモコンは、テレビやエアコンなど複数家電の赤外線リモコンの信号を学習でき、1台に集約できるネットワーク接続型の学習リモコン。自宅や外出先でもスマホなどから操作できるのが特徴だが、Googleアシスタントと連携できるスマートリモコンを導入することで、赤外線リモコンで操作できる家電をGoogle Homeから操作できるようになる。

【スマートリモコン選択の際にチェックしたい主なポイント】
■Googleアシスタントとの連携方法
■Google Homeから操作できる内容(対象家電や音声操作でできることなど)
■海外版を日本で使用する場合は技適を取得しているかどうか(ここで紹介している5製品は取得済)
■赤外線が届く範囲(照射角、到達距離など)
■プリセットやマクロ(シーン)機能があるか、必要に応じて各種センサーの有無
■将来性・拡張性を考慮するなら、連携可能製品(シリーズ化)の有無など

【知っておきたいこと】
※スマートリモコンによって操作(信号を学習)できない家電もある。また、Google Homeから音声操作できる対象や内容はまだ限られている。電源アダプタは別売りが多い。

※赤外線非対応の家電や物理的なスイッチ/ボタンについては次に紹介するスマートプラグやリモート指ロボットの導入を検討するといいだろう。

【連携できる主なスマートリモコン】
※連携の(1)~(3)の詳細は前回参照。

■「eRemote RJ-3/eRemote mini」(Link Japan)
連携は(1)の方式(スマートホーム標準機能、以下同)に対応しており、シンプルな音声コマンドで操作可能。現在は照明の電源オン/オフしか音声操作には対応していないが、順次対応予定。同アプリで連携できるシリーズ製品あり。

※手間をかければ他の家電も設定は可能。その場合、違和感のない音声操作をしたいならデバイス名を工夫し、ショートカット機能で対応する。
【参考】設定マニュアル – Link Japan

■「ORVIBO MagicCube」(Covia)
連携は(1)の方式に対応しており、シンプルな音声コマンドで操作可能。デザインもシンプルで、センサーを内蔵していない分、価格も手頃。同アプリで連携できるシリーズ製品あり。

サポートブログで対応状況等を確認可能。更新が多く、頼りになる。こちらも手間をかければ任意家電も設定は可能。

■「RS-WFIREX3」(ラトックシステム)
連携は(2)の方式(拡張アクション呼び出し、以下同)に対応しており、名称は「家電リモコン」で呼び出せる。各種センサーも内蔵しており、コスパが高い。
スマートホーム「家電リモコン」 – Googleアシスタント できること

■「Nature Remo」(Nature)
連携は先日(1)の方式にも対応し、現在は(1)(2)の方式でGoogleアシスタントと直接連携が可能になったほか、(3)IFTTTで連携させることもできる。他のスマートリモコンと比べると高価なのはネックだが、カスタマイズ性が高く、高機能で各種センサーも内蔵されているなど、コスパは高い。

※(2)の方式で操作する場合、名称は「ネイチャーリモ」で呼び出せる。
スマートホーム「Nature Remo」 – Googleアシスタント できること

公式ブログで対応状況等を確認可能。こちらも更新が多く、頼りになる。

■「sRemo-R」(SOCINNO)
1月30日に発売、(3)IFTTTでの連携が可能。各種センサーも内蔵しており機能・性能面でもコスパはいいが、設定・環境づくりを考えるとカスタマイズしたい人向き。

スマートデバイスを介してGoogle Homeから家電を操作3
赤外線非対応の家電にも有効な、スマートプラグ

赤外線非対応の家電もGoogle Homeから操作したい場合、スマートプラグが有効。スマートプラグは、接続した家電の通電(電源オン/オフ)を制御できるようになるIoTプラグ(コンセント)だ。

次の動画(Google Homeではないが参考イメージとして)のように例えばテーブルライトや電気ケトルのほか、電気カーペット、こたつ、主電源から切りたい家電など、電源オン/オフだけでもリモート操作できることで快適さを実感する家電は意外と多い。

【スマートプラグ選択の際にチェックしたい主なポイント】
■Googleアシスタントとの連携方法
■Google Homeから操作できる内容
■海外版を日本で使用する場合は技適を取得しているかどうか
■最大容量、サイズや形、物理ボタンによる電源オン/オフが可能か
■将来性・拡張性を考慮するなら、連携可能製品(シリーズ化)の有無など

【知っておきたいこと】
※コンセントの抜き差しで電源オン/オフできるものに有効。そのためストーブなど発火性のあるもの、突然コンセントを抜いたら困るもの(PCなどはドライブを損傷する可能性あり)には不適、使用に注意。

※現在日本仕様のものがほぼないが、海外版を日本で使う場合は技適を要確認。また、3ピン対応の電源タップか2ピンへの変換プラグが必要。

【連携できる主なスマートプラグ】
「電機器具専用リモコンコンセント(OCR-05W)」 (オーム電機)
赤外線対応よりスマートリモコンと連携させて使用可能。サイズが大きく本体に電源ボタンがない点は残念だが、2ピンの日本仕様、価格も手頃で技適の問題もクリアなところが魅力。

■「ePlug」(Link Japan)
Google Homeに対応予定。2ピンの日本仕様かつシンプルなデザインが魅力。シリーズ製品でスマートリモコン「eRemote」と同アプリで操作可能。

■「ORVIBO Wi-FiメータープラグS31」(Covia)
現在発売が延期になっているが、シリーズ製品でスマートリモコン「ORVIBO MagicCube」と同アプリで操作可能。今のところGoogle Home対応のアナウンスはないようだが、将来的に対応すると思われる。

■海外仕様の主なスマートプラグ(注:技適不明、要確認)
Oittm、Aitmexcn、SDlife、Geekbes、GMYLE、WisLotife、Hiwild

※これらのスマートプラグはIFTTTで連携可能。また「Smart Life」アプリで設定から操作まで行うことができ、「Smart Life」はGoogleアシスタントと直接連携が可能。

スマートデバイスを介してGoogle Homeから家電を操作4
物理的なスイッチやボタンに有効な、リモート指ロボット

物理的なスイッチやボタンしかない家電に有効なのがリモート指ロボット。スイッチやボタンに設置しておくと、Google Homeに指示するだけで指の代わりにロボットアームがリモートでスイッチやボタンを押してくれる。

【リモート指ロボット選択の際にチェックしたい主なポイント】
■Googleアシスタントとの連携方法
■Google Homeから操作できる内容
■海外版を日本で使用する場合は技適を取得しているかどうか
■充電の方法や持ち時間、使いたいところに合いそうか
■将来性・拡張性を考慮するなら、連携可能製品(シリーズ化)の有無など

【知っておきたいこと】
※海外版を日本で使う場合は技適を要確認。Google Homeから操作するにはハブ製品が別途必要。対応できないスイッチやボタンもある。

【連携できる主なリモート指ロボット】
■「Switch Bot」(Reshare)
(1)の方式でGoogleアシスタントと直接連携でき、IFTTTにも対応。小さいボタンも押すことができ、付属のツールでシーソースイッチにも対応可能なところが魅力(押す/引くが可能)。Google Homeから操作するにはハブ製品「Switch Link」が必要。※技適要確認

【参考動画1】シーソースイッチ
【参考動画2】スマートスピーカーと連携

■「Microbot Push」(Naran)
IFTTTに対応。スイッチによっては2つ必要になり、また配置する場所なども要するので、使いたいところに合いそうかをチェックしたい。Google Homeから操作するにはハブ製品「Prota S」が必要。※技適要確認
【参考】Naranサポートページ

【参考動画1】シーソースイッチ
【参考動画2】切替スイッチ

最後に

スマートホームの実現などGoogle Homeを最大限に生かそうとすると環境等によってコストや手間はかかるが、工夫次第でどんな家でもスマートホーム化できる可能性がある。家電が声で操作できるのは快適だし、ちょっとした未来感を味わえる。

スマートスピーカーはまだ成長段階で、実際は指示も音声コマンドありきで今は使いづらい面もありはするが、そこは今後の成長を期待しつつ、今は今のスマートスピーカーを存分に楽しもう! スマホを手に取って操作してという動作なしに声だけで操作ができるのは、やっぱり便利だ。