ここではスマートデバイス編と題し、Google Homeから家電を操作したい場合に知っておきたいこと、Googleアシスタントと連携できるスマートデバイス(IoT家電・モノ)についてまとめる。
※本ページの内容は2018年2月7日現在の情報です。
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スマートスピーカーに期待する機能の一つに、音声による家電の操作がある。例えば、テレビ、照明、エアコン、掃除機などが声でも操作できるようになれば、とっても便利だ。
では、Google Homeで家電の音声操作が可能かというと、答えはイエス。
次の動画は【Google Home:使い方 エンターテイメント篇】だが、例えばテレビだったらこの紹介動画のように、Google Homeに指示するだけでボリュームの調整を行ったりYouTube動画を再生したりすることができるようになる。
動画音声コマンド:かわいいウサギの動画を見せて 動画を一時停止 京都旅行の写真を見せて テレビでパエリアの作り方の動画を流して Netflixのフラーハウスを再生して 30秒早送りして 字幕をオンにして 音量を7に上げて
ただ、Google Homeを導入すれば、どんな家電でも紹介動画のように音声だけでいろいろな操作ができるようになるかというと、答えはノーだ。
紹介動画を見ると、Google Homeを導入すると何でもできて素敵なスマートホームが実現できそうに感じるが、普通はなかなかこうはならない。
大抵の家庭はGoogleアシスタントとは直接リンクできない家電が多くあると思う。そのような家電をGoogle Homeから操作したいという場合、例えばGoogleアシスタントと連携できるスマートデバイスやサービスを使用することでそれらを介して家電を操作するなど、いくつか方法はあるが、そのための環境づくりが必要だ。また、自分の環境・家電によっては実現できない場合もある。
もし音声による家電操作やスマートホーム実現のためにGoogle Homeの購入を検討している場合は、自分の環境・家電によっては実現のために家電自体を買い替える必要があったり、Googleアシスタントと連携可能なスマートデバイスを購入する必要があったり、Google Home以外に何かしらのコストがかかる可能性があることなどもイメージしておくといいと思う。
とはいえ、Google Homeはスマートスピーカーというその名のとおり、他の対応デバイスやサービスと連携していけるところも大きな魅力。Google Homeだけだとできることに限界はあるが、他のデバイスやサービスと組み合わせて使っていくことで、その世界は一気に広がる。
また、日本では対応製品がまだ少ないが、これからどんどん増えていくことは明らか。そして、それらを導入することによって得られる便利さは絶大だ。
―Googleアシスタント対応の家電を導入する―
Google Homeから家電を操作したいという場合、親和性が高く簡単に連携できるのはやはりGoogleアシスタントに対応している家電だ。リンク前に家電自体のセットアップを済ませておくと、Google Homeアプリから製品を登録・設定(リンク)すれば、すぐに音声で操作できるようになる。
対応製品はどんどん増えており、最近だとお掃除ロボット「ルンバ」のWi-Fi対応機種が対応した。いろいろな操作が音声コマンドに対応し、Google Homeから指示するだけで操作できるのは、やっぱり便利だ。
また、対応製品はIoTでいろいろなことができるようになっているので、導入するとその恩恵を受けられる。Google Homeで快適なスマートホームの実現を目指すのなら、Googleアシスタント対応家電の導入を検討すると、近道かもしれない。
【この方法のメリット/デメリット】
○多機能・高機能な製品が多く、その機能を便利に使える。
○Google Homeと簡単に連携でき、音声ですぐに操作できるようになる。
○例えば照明であればライトのオン/オフ以外に調光や色変更も可能など、いろいろな操作が音声に対応している製品が多い。
△家電によっては設置や設定に手間がかかる。
△既存の家電を処分する場合、手間と場合によってはコストがかかる。
×導入にコストがかかる。
【代表的な対応製品】
スマート照明「Philips Hue(ヒュー)」、お掃除ロボット「ルンバ」(Wi-Fi対応機種)、「Chromecast built-in搭載テレビ」など。
※「Philips Hue」は、コストを抑えたい場合はホワイトグラデーションを検討。Google Homeとの連携にはブリッジが必要なので、初めて導入する際はスターターセットがおすすめ。
※「Chromecast built-in搭載テレビ」は、Google Homeからのテレビの電源オン/オフ操作に対応していない。一般的なHDMI-CEC対応テレビには外付けデバイスのChromecastが有効で、こちらはGoogle Homeからのテレビの電源オン/オフ操作にも対応している。
最近Googleアシスタントのアクションを一覧できるディレクトリページがオープンし、できることなどを確認できるようになった。ただ、Google Homeに関していうと内容的には対応予定のものも含まれているようだ。
このディレクトリページの「スマートホーム」カテゴリでは、Googleアシスタントに対応しているスマートデバイスを確認できる。
また、Google Homeアプリでは、ホーム画面左上ドロワーメニューの「できること」から「スマートホーム」カテゴリにアクセスできる。デバイスのリンクは、Google Homeアプリで他のルート(表示されたデバイスカードやドロワーメニュー)からもできるが、ここからデバイスをリンクすることも可能だ。
Google Homeアプリのホーム画面、左上ドロワーメニューの「できること」→ ページ一番下の「すべてのカテゴリ」→ カテゴリ一覧から「スマートホーム」をタップすると、スマートホームカテゴリページにアクセスできる。ここからデバイスのリンクも可能だ。
Google Homeアプリのホーム画面、左上ドロワーメニューの「スマートホーム」をタップ、画面の右下にある「+」をタップすることで表示されるデバイス一覧からデバイスの追加(リンク)が可能。なお、テレビやスピーカーの追加は「その他の設定」に「テレビ、スピーカー」ページあり。
―Googleアシスタント未対応の家電の場合 概要―
Googleアシスタントに対応していない家電の場合、Googleアシスタントとは直接リンクすることができない。大抵の家庭は未対応家電が多くあると思うが、そのような家電をGoogle Homeから操作したい場合、Googleアシスタントと連携できるスマートデバイスやサービスを使用することで、それらを介して家電を操作するという方法がある。
この方法には、例えば次のようなデバイスやサービスを使用する。
【Googleアシスタントと連携できる主なデバイスやサービス】
デバイス:スマートリモコン、Chromecast、スマートロック、スマートプラグ、リモート指ロボットなど。
サービス:IFTTT(イフト)
【この方法のメリット/デメリット】
○既存の家電を活用できる。
○Google Homeと連携でき、音声で操作できるようになる。
△音声で操作はできるが、できる操作が限られる。
△コストはかかるが、安く導入できるものもあり。
×設置や設定などの手間がかかる(環境づくりが必要)。
×購入しても自分の環境・家電に合わず結局は使えない場合もある。
次回は、この続きで、上記のデバイスやサービスを使用したGoogle Homeから未対応家電を操作する方法について紹介する。