ウェアラブルデバイスのブームが来る日も近い、かも?!

ウェアラブルデバイスのブームが来る日も近い、かも?!

「世界のIT大手をはじめ多くの企業が開発競争を繰り広げているウェアラブルデバイス。スマートフォンを持ち歩く代わりにウェアラブルデバイスを身に付けて歩くようになる日も近い?」

急速に普及し今となってはもう当たり前となったスマートフォンやタブレットであるが、現在その次なるステージとして注目を集めているものがウェアラブルデバイス。ウェアラブルデバイス(Wearable Device)とは「Wearable」の文字どおり、身に着けて利用するコンピューターデバイスのこと。例えば腕時計型やメガネ型など、身にまとうコンピューターの開発競争が世界のIT企業の間で今、本格化している。

9月末には韓国サムスン電子が腕時計型の「GALAXY Gear」を世界58カ国で発売し、注目を集めた。同社のスマートフォンと接続して使う形で、音声認識により通話やメール表示、写真撮影といった操作が行える。

GALAXY Gear

韓国サムスン電子が開発した腕時計型ウェアラブルデバイス「GALAXY Gear」

ただ、「GALAXY Gear」は発売後2カ月で80万台を出荷したと報じられているが、消費者への販売台数は不明。不具合や返品などもあるようで、使い勝手も含め、消費者に受け入れられるだけの成熟度にはまだ達していないと思われる。なお、同社はメガネ型ウェアラブルデバイスの特許も出願しているようである。

しかし、腕時計型では米アップルも「iWatch」の商標を登録して開発中だとされ、来年にも発売される見通しのよう。一方、メガネ型で注目されているのは周知のとおり、米グーグルが開発中の「Google Glass」。こちらも来年にも発売される見通しのようで、高い関心を集めている。

現在ウェアラブルデバイスの市場性は未知数で、さまざまな推測がなされているが、新しいトレンドを生み出すアップルとグーグルの次の一手だけに「iWatch」と「Google Glass」への期待が市場予測を底上げしているといえる。

なお、米マイクロソフトもメガネ型ウェアラブルデバイスの試作品の検証を進めているようで、この市場に同社が参入する可能性もある。

では、日本はどうかというと、ウェアラブルデバイスについて日本企業もさまざまなアプローチを行っている。

10月末にはソニーから腕時計型の「SmartWatch 2(SW2)」が発売(海外で先行販売あり)。こちらはSmartWatchの3代目となり、対応するスマートフォンと連携して電話の着信やメール・SMSを確認したり音楽を再生したりすることができる。ただ、残念ながらマイクやスピーカーは付いていないので、音声認識はできない。

SmartWatch 2

ソニーが開発した腕時計型ウェアラブルデバイス「SmartWatch 2」

また、先日開催されたCEATEC Japan 2013ではNTTドコモが開発中のメガネ型ウェアラブルデバイスを公開。音声認識で操作を行う「手ぶらでムービー」のほか「見るだけインフォ」「なんでもインターフェース」「空間インターフェース」の4つの用途が実演され、人気を集めていた。

CEATEC JAPAN 2013:ドコモのスマートメガネ「インテリジェントグラス」 相手の顔を認識したり、身の回りをタッチ化したり

また、AR(拡張現実)アプリ「セカイカメラ」の生みの親である井口尊仁氏(テレパシー社)がメガネ型ウェアラブルデバイス「Telepathy One」の開発に乗り出している。既に試作品は稼働しており、アメリカでは2013年末の発売を目指しているよう。現在「Google Glass」の強力な対抗軸として注目されているが、「Google Glass」は音声中心の操作であるのに対して「Telepathy One」はジェスチャーがUIの主軸になっている。

Google Glassのライバル? メガネ型デバイス「テレパシー・ワン」、セカイカメラの井口氏が発表

セカイカメラ

テレパシー社が開発しているメガネ型ウェアラブルデバイス「Telepathy One」

その他にも世界中で多くの企業がウェアラブルデバイスの開発競争を繰り広げているが、今ウェアラブルデバイスの開発が本格化してきた理由としては、次のような背景があるだろう。コンピューターの小型・軽量化が可能になったこと、モバイルネット環境の普及、そして音声認識といった技術の発展など、である。

ウェアラブルデバイスは、古くからSFの世界では目にしたり、実際に製品も開発されてきたりはしたが、普及するまでには至っていなかった。だが、近年の技術進化によって従来の技術的課題が解決されてきたことから、現在ウェアラブルデバイスはスマートフォンやタブレットに次ぐ新たな携帯情報端末として、その期待が大きく膨らみつつある。

そして、今は腕時計型やメガネ型のほかリストバンド型が一般的であるが、今後はもっといろいろな形のウェアラブルデバイスが出てくるに違いない。例えば、音声認識やAR技術を取り入れたハイテクヘルメット、センサーや無線装置などを内蔵した“スマートかつら”、指で文字を書くだけ動作するだけで操作ができる指輪、など。「そんなものまで!?」といったものも、ウェアラブルデバイスになる可能性を秘めているといえる。

ここで、かなり具体的な例だなと思ったあなた。そう、既にもうこれらはアイデアが出され、研究あるいは開発中のもの、なのだ。

音声認識&ARを使ったハイテクヘルメットがカッコイイ件(2013/10/30)

スマートかつら:ソニーが欧米で特許出願 究極のウエアラブル?(2013/11/29)

魔法の指輪だよこれは…。日本発の未来的なウェアラブルガジェット「Ring」。(2013/10/9)

特に「Ring」は2014年の完成を目指している、とのこと。空間での文字の認識にはちょっと課題も出そうだが、実現すればスマートな毎日が待っているかも。個人的な妄想としては、将来的にはこの「Ring」に音声認識と空間立体映像の技術を付けてもらって、例えば空間に映し出されたイメージとやりとりができたりホログラム記録でメッセージを残したりできるようになったらすごいな?、とか。

【参考】レイア姫・ホログラム映像の衝撃 スター・ウォーズの世界現実に?
http://allabout.co.jp/gm/gc/292591/2/

それには音声認識ももっと進化が必要であるし、実際ウェアラブルデバイスにはプライバシーの問題やバッテリーの持ちなどまだ多くの課題があるといえるが、さまざまな方向に広がるウェアラブルデバイスの可能性を感じずにはいられない。同時に、音声認識についても今後の普及(どんなところでどういうふうに使われていくか)が気になっているところである。

一部の調査によると、ウェアラブル端末の本格普及は2016年ごろからといわれている。日常だけでなく仕事においてもウェアラブルデバイスが主力となる日がやってくるのはそう遠くないかもしれない。