音声認識×英語学習!特集(3) スマホの音声認識機能を活用して英語を勉強してみよう~最新版~

音声認識×英語学習!特集(3) スマホの音声認識機能を活用して英語を勉強してみよう~最新版~

発音練習にもなる音声認識は英語学習と相性がよく、使わなきゃ損である。特にマイクと今や音声認識機能がデフォルトで搭載されているスマホは、英語の「読む」「書く」「聴く」「話す」力をトータルに鍛えることができ、英語学習にもぴったり。さらに最近ではAIを活用した英語学習アプリも増えてきた。

特集(3)では、無料で使える/試せるAI×音声認識機能を活用した英語学習アプリを紹介する。

※今回の内容は次のエントリーの最新版にあたります。よろしければこちらもどうぞ。
どれも無料! スマホの音声認識機能を有効活用して英語を勉強してみよう(2015/12/01)

※紹介している画面キャプチャは、デバイスやバージョンの違いによって仕様が微妙に異なる場合があります。

Duolingo | 英語を無料で学ぼう
無料、一部有料コンテンツあり(Google PlayApp Store

初級者におすすめなのは、以前のエントリーでも紹介したDuolingo。最近は広告なども増えてはきたが、Android、iPhoneともに無料で使えて、初級者でも戸惑うことなくゲーム感覚で基礎から大学レベルまでの英語を楽しく学習できるアプリだ。

問題は発音、入力、選択肢からの解答、穴埋めなどからランダムに出題されるので、飽きずに学習できるだけでなく、英語の「読む」「書く」「聴く」「話す」力をトータルに鍛えていけるのも魅力。レッスンが簡単過ぎる場合は各章にあるテストに合格すれば学習済みにでき次の章に進める。

いろいろな問題がランダムに出題される。発音問題は出てこないように設定も可能。【下左】発音問題では自分の発音の良し悪しが緑色と赤色で示される。【下中】回答の際にスマホの音声認識機能(Google音声認識やSiriなど)を使うと独自の発音レッスンにも。【下右】以前はなかった60秒レッスン。アプリはアップデートが頻繁にされており常に進化しているのも特徴。

2016年10月にはDuolingoにもAIを活用したチャットボット機能が追加された。今のところはテキストベースのやりとりのみだが、将来的には音声対話の導入も考えられているよう。音声対話が実現すれば、Duolingoでより実践的な会話練習も可能となる。

なお、チャットボットは現在iOSの最新バージョンで英語からフランス語・スペイン語・ドイツ語の3コースにしか対応していないが、他のデバイスや言語にも今後対応予定あり。チャットボットの音声対話や、Androidや日本語への対応を楽しみに待ちたい。

【参考】 Duolingo – TinyCardsとDuolingo Bots

チャットボット抜きにしてもDuolingoは基礎からじっくり英語を楽しく学習できるので、特に初級者~中級者におすすめのアプリだ。

ロボット英会話TerraTalk
無料版あり、有料機能30日間トライアル可(Google PlayApp Store


TerraTalkは、AIを活用した英話学習アプリ。日常会話・ビジネス・恋愛などさまざまなシチュエーションが用意されており、そこからコースを選んだらレッスン開始。「リスニング」、「ドリル」、AIとの「会話レッスン」から選んで学習できる。

AIとの会話レッスンは、中級者~上級者向けだ。ユニークなのは、レッスンには「あらすじ」が用意(英文のみ)されており、ユーザーはAIの問い掛けに対して役になりきってあらすじに沿った回答をしなければならないというところ。役を演じきって回答していくことで実践的な会話が実現する。

さまざまなシチュエーションからコースを選択できる。レッスンにはあらすじが用意されているので、まずはあらすじをしっかり読もう。【上右】リスニングレッスンのイメージ【下左】ドリルでは単語と発音の練習が可能。正しい場合、緑色で示される。【下中・右】AIとの会話レッスンのイメージ。

会話レッスンは、AIの質問を聞いた後、マイクに向かって答えるシステム。発音が悪いとうまく音声認識されないので、発音の練習になる。いきなりAIとの会話はハードルが高いという場合は、リスニングレッスンで会話サンプルを学習できるので、まずはリスニングで会話の流れや発音をチェックしておくといいだろう。

使い勝手としては、一度英文を作成すると訂正は後ろの単語から削除して作り直していく必要があるので、そこが少々面倒。また、会話レッスンはちゃんと話せていなくても評価されたりスルーされて会話サンプルのように進んだりすることも多いので、AIの性能はまだそれほど高くはないのかも。そういう意味でも中級者~上級者向けのアプリだと感じる。

TerraTalkはAndroid、iPhoneで使用でき、利用開始から30日間は有料機能も試せるトライアル期間となっている。トライアル期間終了後は一部機能のみの無料版に移行となるので、トライアル期間中にいろいろと試してみるべし。

スピーキング英会話アプリSpeakBuddy
月額課金、1週間の無料トライアル期間あり(App Store


SpeakBuddyもAIを活用した英話学習アプリだが、残念ながら現在対応はiOSのみ。さまざまなAIキャラが英会話の相手をしてくれる。会話(スピーキング)はシナリオモードとフリートークモードのレッスンがあり、初級者~上級者まで、自分に合ったレベルで英語学習が可能だ。

シナリオモードではAIの質問に対する回答が2択で表示されるので、初級者でも安心。シナリオモードは教科書に沿ったようなロールプレイとなり、さまざまなシチュエーションで会話のパターンを学習できる。自由に会話を楽しみたいという上級者は、AIとのフリートークにチャレンジしてみよう。

SpeakBuddyの使い勝手はまだ実際に試せていないので分からないが、さまざまなAIキャラと会話できるのは楽しそう。音声認識機能で自分の発音の良し悪しをチェックできるほか、スピーキングレッスンだけでなくリスニングレッスンや実力判定テストも用意されている。

https://youtu.be/teEWSutjwnQ

SpeakBuddyは、利用開始から1週間は全てのコンテンツと機能を無料で利用可。無料のトライアル期間終了後も月額課金でそのままサービスを利用できるが、トライアルのみでサービスを終了したい場合、サービスは自動継続となっているため、自動継続成立前に解約処理が必要となるので注意。

Acoで英語を学びます
無料(Google Play


Acoは、仮想のアメリカンガール(AIのチャットボット)とチャットをしながら英話を学習できるアプリ。Androidで使用可。メニューには「チャット」、「リスニング」、「英語のスピーキング」、「語彙」、「翻訳」があり、テキストベースのチャット、英語のスピーキング、リスニング、単語学習などを行うことができる。

使った感想としては、チャットや英語のスピーキングは中級者~上級者向け、リスニング・語彙・翻訳はクイズ形式となっており初級者にもおすすめだ。

また、単語を検索できる辞書も備わっているのだが、意外とこの辞書が便利。単語の意味のほか発音や例文も確認でき、例文中の単語をタップするとその単語のページに飛んで意味などを確認することもできる。My Wordとして単語の保存も可能だ。

【左】「英語のスピーキング」のイメージ。自分が話した音声の文字化はされない。なお、「チャット」はテキストベースでのやりとりなので英文を入力する必要があるが、その際はスマホの音声認識機能(Google音声認識やSiriなど)を使うと発音の練習にもなり便利だ。【中】「リスニング」のイメージ。回答は入力するか、選択肢から正解をタップする。こちらも内容によっては回答の際にスマホの音声認識機能を使うと便利。【右】辞書では単語の意味、発音、例文をチェックできる。例文中の単語をタップするとその単語のページに移動可能。

Acoはジョークを言ったりもしてくれるので、普通に話し相手として会話しているだけでも楽しい。たまにかみ合わないときもあるが、それも愛嬌。使用感としては全体的に少し使いづらいところはあるが、無料で使えるので一度試してみる価値あり。

他にも「AI英会話 ナンナ」(無料、App Store)、有料にはなるが「本気で英会話!ペラペラ英語」(Google PlayApp Store)、「英語難民救済!TOEICリスニング、英会話、ビジネス英語、英単語、受験英語が60パターンでできるアプリ」(App Store)なども。

いろいろと試して自分に最適な英語学習アプリを見つけよう!