13.【おまけのアドバイス】お勧めの会計ソフトについて
山岡税理士:個人ビジネスだと「freee会計」や「MoneyForwardクラウド確定申告」が使いやすく入力しやすいと思います。どちらも有料のソフトとなります。
Bさん:普通に使う分には無料で使えるソフトでよいみたいなイメージでいたのですけれども。
山岡税理士:帳簿によっては5年とか7年とか保存しなくてはいけないため、無料のソフトだと過去の資料やデータが消えてしまわないとも限らないので、ちょっと不安ですね。
Bさん:「freee会計」や「MoneyForwardクラウド確定申告」だとデータも保存してくれるし、PDFなどでデータを吐き出したりしてくれて、使い勝手がいいのでお勧めということですね。
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会計ソフトは「freee会計」や「MoneyForwardクラウド確定申告」がお勧め |
14.まとめ
Bさん:ざっくりとした今の認識ですけれど「青色申告」か「白色申告」か、「課税事業者」か「免税事業者」か、全部選択の問題で、あまり稼いでいないので、「免税事業者」を選んで移行措置を有効活用して手間を少なくするという考え方か、事業としてこれで生活をしており1円でも得をしたいので、「課税事業者」として、一般課税(本則課税)または簡易課税を選択するか。大きくみるとこの組み合わせから選択することになりますか。
山岡税理士:消費税だけを見ると、経費が多ければ課税事業者にしたほうがいい。所得税を考えると青色申告が有利です。まだ猶予期間がありますので、12月までに今年の1年間を、もし、消費税課税だったら、免税だったら幾ら払わなければいけないかをそれぞれシミュレーションして考えていただくのがよろしいかと思います。
Bさん:なるほど、今年の終わりに試算はできるわけですね。1年間の売上げの110分の10から経費として購入したものの消費税を引いて、一般課税(本則課税)パターンや簡易課税パターンを試してみる。私の場合、毎年そんなに大きく売上げが変わるものではないので、今年の段階で試算するというのも手ですね。
山岡税理士:ぜひやっていただきたいと思います。
東京反訳(神林):ワーカーさんによって変わってきますが、東京反訳の場合、3年間の猶予期間は免税のほうが得になる可能性は高いです。普通1人でサービス業をやっている場合は簡易課税制度のほうが得になるパターンのほうが多いですね。
山岡税理士:基本的に半分以上経費がかかっている方はあまりいらっしゃらない印象ですから、簡易のほうが有利というケースが多いと思います。ただ、やはり皆さん、シミュレーションして、納得の上で選ぶというのが重要かと思います。
東京反訳(野上):そろそろお時間となります。本日は皆さまありがとうございました。大変有意義な座談会になったかと思います。
まだ聞き足りないこともあるかと思いますが、今後も有益な情報がありましたら随時情報交換できればと思います。
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まずは、1年間の売上げから消費税額をシミュレーションすることが重要 |
15.参考情報リンク
・国税庁特集インボイス制度
・国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイト
・日本商工会議所「今すぐ確認!中小企業・小規模事業者のためのインボイス制度対策【第2版】」
←「10.課税事業者・免税事業者への判断期限について」を読む | 「インボイスアンケートを受けて」を読む→ |