動画企画第3回は、本年6月1日付で新社長に就任した田辺英司代表取締役社長をお迎えしました。自己紹介から始まり、技術の進化が著しい音声認識と人がやるべき仕事の境界、新たな事業展開についてクオリティー推進部の野上幸治部長と対談いたしました。(※本文では敬称あり)

■目次

■田辺新社長のキャリア変遷

野上:まずは自己紹介をお願いします。

田辺:2023年6月1日付で代表取締役社長に就任した田辺英司です。いて座のO型、年齢は50歳です。吉田隆前社長は代表取締役会長に就任し、引き続き代表権を持っていますので、今後は会長と社長で協力してやっていきたいと思います。10年ほど前、当初は私も作業をさせていただく立場として、当社と関わりを持ち始めました。その後データ入力や字幕の立ち上げ、システム周りの仕事を経て当社の人間になり、この6月に社長に就任したという流れです。その中で数多くのワーカーさまと関わらせていただき、お久しぶりの方も初めましての方もいらっしゃると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。

野上:実は私も、元々は田辺さんの紹介でお仕事を頂いていた経緯があります。最近は文字起こしやデータ入力をされているんですか。

田辺:ぼちぼちやっています。一緒にお仕事していた日々が懐かしいですね。

野上:2014年ぐらいでしたね。

田辺:われわれの最初のきっかけは、田中めぐみさん(常務取締役)と知り合って、だんだん引き込まれていきましたね(笑)。

野上:田辺さんと同じ会社の社員になるとは思っていなかったので、今でも不思議な感じです。

■音声認識と人の関係性。「敵ではなく共存していくもの」

野上:ワーカーさまからよく聞かれますが、音声認識が発展してきている中、今後当社の仕事はどのようになっていくのでしょうか。

田辺:社長就任後、お客さま回りをさせていただいていますが、先方からも必ず聞かれますね。「人の仕事は徐々になくなっていくんじゃない?」と。当社で長年研究してきて分かったのは「機械は人の代替にはならない」という結論です。また以前なら費用がネックになっていたお客さま層のニーズが高まり、逆にマーケットを広げる方向に行っている状況です。マーケットが広がった分、必ず人のフィニッシュワークが必要になるので、音声認識は決して人の敵ではなく共存していくもの、補完関係になると思っています。

野上:当社はどのように共存していくのでしょうか。

田辺:下起こしとして音声認識を使うと早くできるので、納期を急がれる案件やスピード戦略を取る時に使えると思っています。ただし音声認識も著しく進化しているので、機械と同じような仕事をしてしまうと、人の仕事はなくなってしまうかもしれないでしょう。今後は、人にしかできない精度が求められる時代になります。われわれはいかに音声認識と差別化できるかがポイントになると思っています。

野上:私も実験的に、音声を流し込んだ後に文字起こし をしましたが、まだまだ自分で文字起こし をしたほうが早いかなと感じました。この辺は結構難しいですよね。

田辺:過渡期ですね。

野上:結局、人はどの部分をやることになるのでしょうか。最終校正のみを当社がやるということもあり得るイメージですか。

田辺:1人しゃべりに関してはそういうケースもあると思いますが、話者が複数になる場合、音声認識は全く駄目なので、引き続き人がやることになると思います。

野上:当社としても、常に新着情報をウオッチしてやり方を変革していかなければならないですね。

■新たな事業展開は、人にしかできない仕事を模索したい

野上:田辺さんから「ワーカーさまがもっといろいろな仕事をできるように模索してほしい」という依頼が来ています。当社の新たな事業展開はありますか。

田辺:人にしかできない仕事を模索しようと思っています。最近だと「ナレーションの聞き直し」ですね。人が台本に沿って発話したものが、きちんと合っているか確認する仕事になります。聞き直しは機械には難しい分野なので、興味を持っています。常に新しいお仕事が膨らんでいくように、今後事業展開をしていきますので、ぜひ皆さまにもご相談に乗っていただければ幸いです。

野上:当社は多くのワーカーさまにご登録いただいているので、今後新しい仕事を増やしていけたらよいですね。

■2023年、対面の研修会が開催される可能性あり!

田辺:今後、クオリティー推進部はクオリティーを高めていく施策をしますし、教育機会も設けます。研修会や懇親会があれば、ぜひ皆さまに参加していただきたいなと思っています。

野上:今会社に出している稟議(りんぎ)が通れば、今年は対面の研修会を開催したいと思っています。でもここで言ってしまうと、通らないなと思っている次第です(笑)。

田辺:役員会で諮らせていただこうかなと思います。

※稟議は無事通り、開催はすでに決定しております。

野上:ありがとうございます。最後に、一言お願いします。

田辺:今までと変わらず、ぜひ皆さまと協力してやっていければと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。