街の華やかさに心浮き立つ季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
ワーカーの皆さまに、当社のセキュリティーについてや知っておいていただきたいことなど、定期的な発信の場をと考えスタートした、この【はんやくん通信】。うれしいことに、思った以上にたくさんのワーカーさまに読んでいただき、ご意見やご要望も頂戴しております。スタッフ一同感謝しております。
今号より正式に「はんやくん通信」として掲載いたします。
2024年を締めくくる本号では、インタビュー案件での話者の立て方やセキュリティー関連ニュース、ウイルスソフトとデータ削除ソフトについて取り上げています。再確認も含め、ぜひ最後までご一読いただけますと幸いです。
次号は2月号(2025年2月10日発行予定)になります。
本年も大変お世話になりまして、誠にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。
(※12月28日~1月5日まで休業させていただきます。詳細は後日お知らせします。)
■目次
文字起こしにまつわることや、ワーカーさまに知っておいていただきたいことを掲載していきます。
■セキュリティーコラム
セキュリティーにまつわるニュースでワーカーさまに関わりそうなこと、ご確認いただきたいことをピックアップしてお届けします。
■のがみんLabo
クオリティー推進部の野上より、役に立ちそうな情報を発信します。
■掲示板
お知らせにも掲載している内容や、継続してご確認いただきたい内容を掲載します。
はんやくんのへや
インタビュー案件の話者立てについて
近頃、インタビュー案件において「A:」「B:」と話者立てされている納品物が増加しております。
インタビュー案件で名前が分からない場合の当社仕様は以下になりますので、この機会にいま一度ご確認ください。
こちらも併せてご確認くださいますよう、お願いたします。
<話者表記 納品前チェックポイント>
・話者表記(アルファベット、数字とも)が全角表記になっているか
・コロン(:)になっているか
→話者名と「:」をセットにして「話者名:」で単語登録しておくと便利です。
セキュリティーコラム
「偽セキュリティ警告体験サイト」IPAが公開 サポート詐欺に注意喚起
サポート詐欺被害のニュースが頻繁に報じられています。
不審なソフトウェアをインストールしないことが一番ですが、巧妙な手口でインストールを促すそうです。実際にやってみましたが、デモ画面と分かっていても、通常どおりに操作できないだけでかなり焦ってしまいました。
体験できるのはサポート詐欺の一例ですが、被害の未然防止につながるきっかけにしていただけたらと思います。
「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)画面の閉じ方体験サイト」
ITmediaNEWS:2023/12/19:「偽セキュリティ警告体験サイト」IPAが公開 サポート詐欺に注意喚起
プレゼント装うフィッシング詐欺 – 本人確認と称してクレカ情報詐取
これからクリスマスや年末年始へ向け、さまざまなイベントを称した詐欺が予想されます。
身に覚えのない発信元からの情報を疑うことはもちろん、普段利用しているサービス(通販やゲームなど)からの情報であっても、なりすまし詐欺の可能性があることを考慮してご対応いただければと思います。
Security NEXT:2024/12/4:プレゼント装うフィッシング詐欺 – 本人確認と称してクレカ情報詐取
データ消去装置使うもSSD非対応を知らず外部の廃棄業者に、南医療生活協同組合が発表
PCや記憶媒体の処分をする際には、データ消去をしていただけているかと思います。今回の記事では、データ消去をしたものの、処理したデバイスが非対応であったとのことです。
せっかくデータを削除したにも関わらずインシデントとなってしまっては元も子もありません。ワーカーの皆さまも機器処分の際は、しっかりと対象機器を確認の上、データを削除していただきますよう、改めてお願いいたします。
CyberSecurity.com:2024/11/28:データ消去装置使うもSSD非対応を知らず外部の廃棄業者に、南医療生活協同組合が発表
のがみんLabo
セキュリティーソフトについて思うこと
毎年、セキュリティーチェックアンケートにご協力いただいておりますが、その際にもセキュリティーソフトについてのお問い合わせが多いため、今回はセキュリティーソフトについて野上が思うことを書きます。
なお、いつものとおり必ずしもこのコラムが正とは限りませんので、皆さまご自身で最終的にご判断いただきたくお願いいたします。
そもそもセキュリティーソフトは別途購入する必要はあるのか
結論から言いますと「Windows」「Mac」どちらも最初から入っている標準のセキュリティーソフトでも、当社のセキュリティーチェックアンケート上は「OK」としております。
10年ぐらい前は、「別途セキュリティーソフトは必須」と思っておりましたが、現在は標準登載のセキュリティーソフトの性能が向上しており、必要最低限の防御に関しては問題ないという結論です。
ただし、防御側の性能が向上したということは攻撃側の性能や手法も向上しているということです。
実際にランサムウェア対策や、まだ発見されていない未知のウイルスに関する対策等に関しては、標準のセキュリティーソフトだけでは不十分であると感じます。
では、どうすればよいのか。野上個人としては、別途セキュリティーソフトを導入したほうがよいと考えております。
※余談ですが、最近では「Linux」を利用しているワーカーさまもおり、業務に使用する機器が多様化しております。
ある意味スマートフォンもパソコンの一種と考えられます。
このように考えると、セキュリティー対策も多角的に進める必要があり、難しい時代になってきたと感じます。
別途セキュリティーソフトを導入するメリットデメリット
■メリット
標準のセキュリティーソフトだけでは守り切れない脅威から守ることができる可能性がある。
ご自身の安心感が少し増える可能性がある。
受託先企業(東京反訳など)のセキュリティーチェックに回答しやすい可能性がある。
■デメリット
セキュリティーソフトを購入する費用がかかる。
導入効果が得られないソフトも中にはある。
PCに負荷がかかる場合があり、動作が遅くなる場合がある。
東京反訳もエンドクライアントさまから、セキュリティーチェックを受けることがありますが、利用しているセキュリティーソフトについては絶対に確認される項目です。
最近ではあまり見かけなくなりましたが、セキュリティーソフトは標準のものではNGとしている企業もあるため、対外的なアピールの面(セキュリティー対策に意識高そうと思わせること)でも有料のセキュリティーソフトを導入することは仕事を受注する上でも効果があると思っております。
セキュリティーソフトを選ぶ上で重要な点は
これに関して、野上の経験則から明確な指針があります。それは以下のとおりです。
1.セキュリティーソフトの有効期限の更新が分かりやすいこと。
2.セキュリティーソフトのアップデート更新が分かりやすいこと。
3.Windows、Macなど複数のプラットフォームで利用できること。
4.ソフト自体入手しやすいこと。
5.動作が軽快であること。
6.ちゃんとした実績のあるソフトであること。
この結論に達した経緯としましては、過去に個人店など小規模店舗のIT周りのお手伝いをしていた時に多発したセキュリティーソフト問題が影響しております。
その一番の問題とは「有効期限切れ」です。
多くのセキュリティーソフトは「1年版」「2年版」「3年版」のような複数年度を契約するものや、毎月支払いをするサブスクリプションプランなどが一般的ですが、知らないうちに有効期限が切れており、セキュリティー対策が機能していないまま利用されているケースに、何度か遭遇しました。
特に、Windowsパソコンを新規で購入した時にまれに「30日間無料」で最初から入っているお試し版のセキュリティーソフトがありますが、これが非常に厄介でして、契約終了後入れっ放しのまま放置しており、警告アラートが出ているというケースもありました。
なかなか極端なケースであるため「さすがにそんなことはないだろう」と思われるかもしれませんが、普段パソコンに慣れていない方ですと本当にあり得るのです。
以上のことから、至極当たり前のことですが一番重要なことは
「セキュリティーソフトが正しく更新され動作すること」だと思っております。
セキュリティーソフトの第三者評価機関について
セキュリティーソフトを選ぶ指標として、第三者評価機関の評価で選ぶという方法もあります。
食品などの評価として「モンドセレクション」という言葉を一度は聞いたことがあると思いますが、セキュリティーソフトの世界にも同じように評価機関が存在しております。
例えば有名なところでは、以下のような機関があります。
■AV-TEST
ドイツに拠点を置く独立評価機関で、ウイルス検知率、性能、使いやすさを基準にセキュリティーソフトを月次で評価を実施している機関です。
参考URL:https://www.av-test.org/
■AV-Comparatives
オーストリアに拠点を持ち、実世界に近い環境でセキュリティー性能を四半期ごとに評価している機関です。
参考URL:https://www.av-comparatives.org/
セキュリティーソフトを選択する上で、これらの機関の評価を参考にすることは非常に有用であると思われます。ただ、これらの評価を受けるために、セキュリティーソフト開発会社は、評価のための手数料を支払っている現実があります。
このように参加は自由なため、すべてのセキュリティーソフトが評価を受けられているわけではないという現実があります。これを踏まえてどのように評価結果を判断するのかは、利用する私たちに委ねられております。
結局どのセキュリティーソフトがお勧めなのか
これは、以前にセキュリティーチェックリストの回答結果でもお伝えしましたが、
野上的にはソースネクスト社の「ZEROスーパーセキュリティ」をお勧めします。
■お勧めできるメリット
1.買い切りであること。
買い切りで、インストールしたPCを廃棄(壊れるまで)するまで利用できるため、ウイルスソフトの更新料金が未払いで正しく更新できないという事態が発生しません。
2.BitDefenderという有名なセキュリティーソフトがベースとなっている。
ソースネクスト社が日本向けに販売するために「ZEROスーパーセキュリティ」という名前で販売していますが、元のソフトはBitDefender(ルーマニアのSOFTWIN社製)という世界的にも有名なソフトが利用されています。
3.データ削除ソフトがついている。
ファイル・シュレッダーという、安全に復元不能な状態までデータを削除するツールがついているため、東京反訳の削除ルールにも合致している。
4.Windows、Macどちらにもインストールできる。
さまざまなプラットフォームで利用可能なため、お勧めしやすい。iOS、Androidにも対応しているためスマートフォンでも利用可能です。
5.アラートが少々うるさい。
これは考え方によってはデメリットにもなるのですが、何かと警告が出るのでセキュリティー意識が高まる気がします。
6.入手しやすい。
オフィシャルホームページ、Amazon、楽天、家電量販店などさまざまなところで購入ができるので、非常に入手しやすいソフトです。
■お勧めできないデメリット
1.このソフトに限らず、セキュリティーソフトがすべての脅威から守ってくれるわけではない。
2.購入時にソースネクスト社のアカウント登録が必要になる。
3.ZEROウイルスセキュリティという類似の商品と間違いやすい。※ZEROウイルスセキュリティは全くお勧めできないソフトのため間違いないようにしてください。
4.買い切り、1回きりのインストールのため、すぐにパソコンが壊れると、他のPCにライセンスを移すことができないため割高になる。※決して、壊れかけのPCにインストールしてはいけない。
以上となります。すでにセキュリティーソフトを導入済みのワーカーさまは、無理にこのソフトを導入する必要はありません。ソフト導入の検討材料の1つにしていただければ幸いです。
【番外編1】無料のセキュリテイーソフトはどうなのか
無料のセキュリティーソフト(標準のセキュリティーソフト以外)はどうなのかと聞かれることもよくあるのですが、優秀なソフトもたくさんあるため、有名なものであれば問題はないかと思います。
<無料のセキュリティーソフト例>
■アバスト無料アンチウイルス
■Avira Free Antivirus
■AVG無料アンチウイルス
【番外編2】新たな脅威に対するウイルス対策
冒頭でもお伝えしましたが、標準のセキュリティーソフトでは「未知のウイルス」への対応が満足にできていないという現状があります。
これまでのセキュリティーソフトというのは、すでに見つかっている「ウイルス」に対して「ワクチン」を用いるという、パターンマッチングという方式が一般的でしたが、昨今の脅威においては、見つかっていない「未知のウイルス」にどう対応していくのかということが重要となっています。
<未知のウイルスへの対応技術例>
■ヒューリスティック分析・・・未知のマルウエアを推測して検出する技術
■動的解析・・・プログラムの実行中の挙動を観察し、不審な動きを検出する技術
■機械学習・・・マルウエアの特徴を学習して、新種の脅威に対応する技術
東京反訳のセキュリティールームでは、インターネットに接続できない環境であり、常にウイルスソフトを最新版に更新できないことから、ソースネクスト社の「二重の安心 Powered by FFRI yarai」というソフトも導入しております。このソフトは、FFRI社が開発した純国産のセキュリティーシステムで振る舞い検知機能にすぐれた製品です。「振る舞い検知」の名のとおり、パソコンがいつもと違う挙動をした場合に「脅威かもしれない」というアラートを出してくれる製品です。
通常のウイルスソフトとも共存してインストールできるため、個人の環境でも有益なシステムです。野上の個人所有PCにも「ZEROスーパーセキュリティ」と一緒に「二重の安心」もインストールしてあります。ご興味ありましたら確認してみてください。
※この製品はよく値下げされているので、購入を検討される場合は、値下げされているタイミングがお勧めです。
■二重の安心 Powered by FFRI yarai
https://www.sourcenext.com/product/0000013797/
■株式会社FFRIセキュリティ
https://www.ffri.jp/products/products_yarai
掲示板
らしんばん 用語集について
8月にワーカーらしんばん用語集をリリースし、登録いただいた用語も徐々に増えております。
ご協力いただきありがとうございます。
今後も引き続き、作業いただいた案件で調べた言葉のうち、皆さまにも共有したほうがよいと思われた用語について、
ぜひ登録していただければと思っております。
また、納品時に「ファイルを納品する」画面の左下より、用語集のページへ移動できるようになりました。
用語集の使い方については、こちらのマニュアルをご確認ください。
用語集操作マニュアル_ver1
今後もワーカーの皆さまがお仕事しやすい環境を整えていきたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。
ワーカーマイページの情報について
転居や氏名、登録口座に変更があった場合は、必ずワーカーマイページの情報を更新してください。
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情報処理技術者試験取得者奨励金【申請方法について】
らしんばんお知らせにも掲載いたしましたが、対象の試験の合格証書をお持ちの方を対象に、情報処理技術者試験取得者奨励金を支給しております。
少ない奨励金額にて恐縮ですが、資格取得費用の足しにしていただければ幸いです。
合格証書をお持ちで申請されていない方につきましては、ぜひ申請ください。
詳細は以下をご確認ください。
情報処理技術者試験取得者奨励金【申請方法について】