日頃より大変お世話になっております。クオリティー推進部の野上でございます。
先日は「2024年委託先情報セキュリティーチェックリスト」にご回答いただき、ありがとうございました。
回答者が分からない状態にして、集計をいたしました。また一部コメントを付加しておりますので、よろしければ参考にしていただければと思います。
Q2:作業機器について(ご利用のパソコンについてご回答ください)
Q3:作業機器について(ご利用のパソコンのOSについてご回答ください)
Windows10を利用されている方が、まだ半分くらいいらっしゃいますが、2025年10月14日にてサポート期限が終了します。
サポート期限終了までに、Windows11へのアップグレード、もしくは新しいパソコンへの買い替えをご検討いただきたくお願いいたします。
<Windows11へのアップグレード確認について>
アップグレード対応機種につきましては、Miccrosoftの「PC正常性チェックアプリの使用方法」のページをご確認ください。
Apple社の「macOS」は、サポート終了日に関する情報が明確に公開されていません。よって最終更新日を基準として、東京反訳としては、現行OSを含む3世代前までを推奨OSとし、4世代以降を非推奨とすることにいたします。今後古いOSをお使いのワーカーさまには、使用している理由をヒアリングさせていただく場合がありますので、よろしくお願いいたします。
mac OS バージョン | 最終更新日 | リリース日 | 推奨・非推奨 |
macOS Sonoma | 2024年5月13日 | 2023年9月26日 | 推奨 |
macOS Ventura | 2024年5月13日 | 2022年10月24日 | 推奨 |
macOS Monterey | 2024年5月13日 | 2021年10月26日 | 推奨 |
macOS Big Sur | 2023年9月21日 | 2020年11月12日 | 非推奨 |
Q4:OSのバージョンを記入してください。
①エディション別のOS
②OSのバージョンについて(Windows エディション別)
③OSのエディションについて(Windows10 バージョン別)
④OSのバージョンについて(Windows エディション別)
⑤OSのエディションについて(Windows バージョン別)
WindowsOSについては「Pro」「Home」どちらを利用されていても問題ありません。Proのほうが、暗号化等により高度なセキュリティー設定ができる仕様になっておりますが、無理をして購入する必要はありません。また、あまり一般流通していないため、問題はないかと思いますが、まれにWindows「Sモード」というOSが搭載されている機種があります。この機種の場合Sモードを解除しないと当社業務への対応が難しくなりますので、選ばないようにお願いいたします。
<OS確認で重要なことは「エディション」+「バージョン」です>
OS | エディション | バージョン | サポート期限 |
Windows10 | Home、Pro | 22H2 | 2025年10月14日 |
Windows10 | Home、Pro | 21H2 | 2023年6月13日 |
Windows11 | Home、Pro | 23H2 | 2025年11月11日 |
Windows11 | Home、Pro | 22H2 | 2024年10月8日 |
上記のように、現行バージョンであるWindowsであっても、Windowsアップデートを頻繁に行っていないと、サポートが切れてしまうことがありますので、注意していただきたくお願いいたします。
<バージョンの確認方法>
「スタート」→「設定」→「システム」→「バージョン情報」から確認できます。
Q5:作業機器について(ご利用のパソコンのマイクロソフトoffice のバージョンについてご回答ください)
※東京反訳では、サポート期限のないMicrosoft365の使用を推奨いたします。
Officeのサポート期限は、WindowsとMacで違いますので注意していただきたくお願いいたします。サポート期限内の製品につきましては、どれを使っていただいても問題ありませんが、費用的に導入が可能でしたらデフォルト設定で自動更新する「Microsoft365」の使用を推奨いたします。
Officeバージョン | サポート期限 |
Office2021 | 2026年10月13日 |
Office2019 | 2025年10月14日 |
Office2019 for Mac | 2023年10月10日 |
Office2016 | 2025年10月14日 |
上記のとおり、比較的新しいOffice2019 for Mac はすでにサポートが切れている状況です。MacユーザーはOffice2021を利用することは可能ですが、サポートの面から「Microsoft365」への移行をおすすめします。
Q6:作業環境について(パソコンは共有ではなく、自分自身のみが使用する専用のものである)
※専用のものを推奨しますが、共有であっても、IDパスワード等によりユーザー管理がされており、自身の作業が他の方に一切見られない措置が取られている場合は「はい」を選択してください。
Q7:作業環境について(セキュリティー対策(ウイルス対策)ソフトの名前を記入してください)
Q8:作業環境について(セキュリティー対策ソフトは自動的にアップデートする設定にして、常に最新の状態にしている)
セキュリティーソフトに関してですが、結論から言いますと「Windows」「Mac」どちらも最初から入っている標準のセキュリティーソフトのみの導入で問題ありません。
※Windows Defender(Windows標準) ※XProtect(Mac標準)
標準搭載のセキュリティーソフトウェアに関しましては、OSのアップデートを行うと同時にアップデートされます。
セキュリティーソフトの最大の問題点は「正しくアップデート」されないで「正しく動作しない」ことが問題です。
よって、高価なセキュリティーソフトを利用したとしても、更新料金が未払いで正しく更新ができていないという状況もありえます。
まずは、正しく更新されているかという確認を常に意識していただきたくお願いいたします。
また、セキュリティーソフトは万能ではありません。新たな脅威や攻撃方法が日々進化している中で、すべてを守ることは不可能です。皆さまのセキュリティーに対する日々の意識が大事になってきます。
<東京反訳(野上)推奨のセキュリティーソフトは>
・ZEROスーパーセキュリティ(ソースネクスト社)
1つおすすめのソフトを挙げるとすると、上記の「ZEROスーパーセキュリティ」を推奨します。
【メリット】
①買い切りであること
買い切りで、インストールしたPCを廃棄(壊れるまで)するまで利用できるため、ウイルスソフトの更新料金が未払いで正しく更新できないという事態が発生しません。
②BitDefenderという有名なセキュリティーソフトがベースとなっている
ソースネクスト社が日本向けに販売するために「ZEROスーパーセキュリティ」という名前で販売していますが、元のソフトはBitDefenderという世界的にも有名なソフトが利用されています。
③データ削除ソフトがついている
ファイル・シュレッダーという、安全に復元不能な状態までデータを削除するツールがついているため、東京反訳の削除ルールにも合致している。
④Windows、Macどちらにもインストールできる
どちらのOSにもインストール可能なため、おすすめしやすい。
【デメリット】
①このソフトに限らず、セキュリティーソフトがすべての脅威から守ってくれるわけではない。
②購入時にソースネクスト社のアカウント登録が必要になる。
③ZEROウイルスセキュリティという類似の商品と間違いやすい。※ZEROウイルスセキュリティは全くおすすめできないソフトのため間違いないようにしてください。
④買い切り、1回きりのインストールのため、すぐにパソコンが壊れると、他のPCにライセンスを移すことができないため割高になる。
以上となります。すでにセキュリティーソフトを導入済みのワーカーさまは、無理にこのソフトを導入する必要はありません。ソフト導入の検討材料の1つにしていただければ幸いです。
Q9:作業環境について(10文字以上のパスワードが設定されている)
※2023年より、内閣サイバーセキュリティーセンター(NISC)の推奨に準拠して10文字以上とさせていただきます。 東京反訳では12文字以上、英大文字、英小文字、数字、記号を組み合わせたパスワードを推奨しています。
<参考URL> https://www.nisc.go.jp/pr/column/20220705.html
現在のトレンドからして、パスワードだけでセキュリティーを守るのは難しい時代になったように感じられます。
先日も、広島県主催のセミナー事務局のパスワードが破られ不正アクセスされた事件がありましたが、16桁のパスワード設定をしていたとのことです。現在は20桁に変更して対策をしたとのことですが、パスワード+2段階認証等の複合的な対策が必要ではないかと思われます。
すぐにできる対策として、Windowsに実装されている「Windows Hello」やMacの「Touch ID」の設定はしておくことを推奨します。
Q10:作業環境について(パスワードロック付きスクリーンセーバーが10分以内に自動起動する)
※または、離席時には必ず画面をロックする。
【Windowsの場合】「Windowsキー」+「L」
【Macの場合】「control」+「command」+「Q」でロックできます。
Q11:作業環境について(自宅等、不特定多数の人が出入りしない場所であり、他人から画面を覗き見られない環境で作業をしている)
Q12:作業環境について(具体的な作業場所について)
Q13:作業環境について(OSは自動的にアップデートする設定にして、常に最新の状態にしている)
Q14:作業環境について(利用している日本語入力ソフトについて)
Q15:作業環境について(利用している文字起こし(テープ起こし)ソフトについて)
※文字起こし業務以外の仕事をされている方は「利用しない」を選択してください。
Q16:作業環境について(当社とのコミュニケーションに利用するメールアドレスについて)
Q17:作業環境について(当社の受託作業において外部ストレージサービス(BOX、Dropbox、GoogleDrive、Onedriveなど)を利用しない)
※外部ストレージサービスの利用を禁止しているということではありません。
当社の作業データが、外部ストレージサービスに保存されない設定であれば問題ありません。
ただし、当社からの依頼でストレージサービスを利用してデータの授受をする場合は、その限りではありません。
Q18:作業環境について(インターネットに接続する音声認識ソフト(VoXT、Googleドキュメントなど)や、AIChat(ChatGPT、Copilotなど)を利用しない)
※当社からの指示で、利用する場合はその限りではありません。
Q19:ネットワーク環境について(自宅で契約しているインターネット回線を利用している(光ファイバー、CATV、ADSL、WiMAXなど))
Q20:ネットワーク環境について(自宅で無線LANを使用する場合は、接続をするための暗号化(WPA2以上)、パスワードを設定している)
※昨今、自宅のWi-Fiルーターについて注意喚起が行われております、自身でお使いのルーターを必ずチェックしてください。なお、Wi-Fiルーターの寿命は4~5年と言われております。
<警視庁の参考URL> https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/cyber/security/cyber401.html
<総務省の参考URL> https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/wi-fi/
ルーターに関する脆弱性情報は、各社より日々更新されており、アップデート対応を怠るとウイルス感染や、情報漏えい被害にあうことが想定されます。
重要なことは、日々のセキュリティ情報にアンテナを立てることが重要となります。このような情報を収集できるサイトは多く存在しますがIP(独立行政法人情報処理推進機構)が管理している「ここからセキュリティ!」
https://www.ipa.go.jp/security/kokokara/ という情報セキュリティ・ポータルサイトが比較的情報がまとまっており、見やすいためおすすめします。
Q21:受託作業資料の保管について【電子データ】 作業期間中のみ作業PC内、または自身が所有する媒体(外付けHDD、NAS、USBメモリなど)に適切な盗難対策を実施(ワイヤーロック、施錠できるキャビネット、他人に持ち出されない部屋に保管など)して保管をしている
Q22:受託作業資料の保管について【紙媒体資料】 キャビネットなど施錠できる場所に保管している
※紙媒体資料を使用したことがない場合は「はい」を選択してください。
Q23:作業資料の廃棄について【電子データ】作業に必要の無くなったデータは速やかに削除している
※作業完了後、特に指示の無い場合は30日以内にデータ消去ソフト等を利用して削除してください。
Q24:作業資料の廃棄について【紙媒体資料】作業に必要の無くなった資料は、速やかにシュレッダー等による裁断または溶解処理にて廃棄している
※紙媒体資料を使用したことのない場合は「はい」を選択してください。
昨今、紙の資料で作業することは減ってきておりますが、まだまだ完全になくなったわけではありません。
個人で、溶解処理業者と契約している方は少ないかと思いますので、シュレッダーの利用が一般的かと思われます。
よってシュレッダーについての情報共有です。一般的に言われていることは、5mm程度までであれば復元できるという見解が出されていいます。
実際にシュレッダーされた紙を復元するソフトウェアも存在します。よって、ご自宅で利用されるのであれば「マイクロクロスカット」の製品が望ましいです。
ただし、細かく裁断できる機器はとても高額になってきますので、無理のない範囲で選択いただければと思います。
まずは、できるだけ不必要な紙は印刷しないことをおすすめします。
また、シュレッダーの中でも「ストレートカット(縦方向にのみ裁断するもの)」のものは、復元されやすいため「クロスカット」以上のものをお選びいただくことをおすすめします。
Q25:作業用PCを廃棄・譲渡・売却をするときには、データが復元できないよう適切な処置を行っている
<処置の例>
・メーカーが指定した消去方法を利用
・専用ソフトウェアを利用した消去
・記憶装置を物理的に破壊する
・地方自治体や専門の業者に依頼
※当社では、社内にて専用ソフト「wipe-out」にてデータ消去後、専門の業者にてデータ消去(物理破壊)を行い、データ消去証明書を発行してもらっています。
PCを廃棄・譲渡・売却をする場合には、上記赤文字の<処置の例>を参考にしていただきたくお願いいたします。
特に売却を検討される場合には、データ消去をしっかり対応いただける業者を通しての売却を推奨いたします。
Q26:再委託について(当社の受託作業を第三者に再委託をしない)
Q27:法律について(著作権などの知的財産権について理解している。または、当社との受託作業開始までに情報を取集し十分な知識を得る)
※当社からお渡ししている作業データおよびワーカーさまに作成していただいた納品データに関するすべての権利は、東京反訳(ご依頼いただいたお客さま)のものとなります。本データを不正に利用することは契約違反となり、罪に問われ、損害賠償対象となる場合があります。
Q28:法律について(個人情報保護について理解している。または、当社との受託作業開始までに情報を収集し十分な知識を得る)
※当社からお願いしている業務は、ほぼすべてにおいて「個人情報」が含まれます。よって厳密に管理していただく必要があります。個人情報は秘密として保持し、本受託作業以外の目的に使用してはいけません。
Q29:当社のお客さまへの情報開示について
・当社のお客さまより作業者の情報開示(作業者氏名・作業場所住所・作業者電話番号など)や、NDA(秘密保持契約書)などの契約書類締結を求められた場合、情報を開示することは可能か
※「委託先の監督(供給者管理)」の概念より、当社にはワーカーさまの監督義務があります。
昨今の情報漏洩事件より、お客さまからの「委託先のセキュリティー」に関して年々厳しくなってきている状況です。
特に入札案件など「官公庁や地方自治体関係」のお仕事については、ほぼ情報開示が必須となってきています。
「可」「不可」のどちらを選択していただいても、問題ございませんが、「可」を選択していただいた方に優先的にお仕事をお願いする場合があるかもしれません。
本件ご了承いただきたくお願いいたします。
なお開示した情報は、本件業務のみに使用し、第三者に許可なく開示されることはありません。
当社のお客さまから、直接ワーカーさまに連絡をすることはありません。
ただし、ワーカーさまの責めに帰すべき事由があり、情報漏洩等した場合はその限りではありませんのでご注意ください。上記を踏まえた上でよく考えて、「可」か「不可」を選択していただきたくお願いいたします。
Q30:ワーカーマイページ情報の正確性について(以下のような変更点がないか確認し、ワーカーマイページが最新の情報になっている)
※転居による住所の変更、電話番号の変更、ご結婚等による氏名の変更、インボイスの新規取得等ありましたら必ず修正をお願いいたします。
引き続き、情報に変更等ございましたら、修正のご対応よろしくお願いいたします。
Q31:【任意アンケート】ITパスポート試験、および情報処理技能者などの資格を取得している
※東京反訳では、情報セキュリティー向上の一環として、ITパスポート以上の資格を所持しているワーカーさまに対して奨励制度の導入を検討しております。
よろしければ、アンケートにご回答いただきたくお願いいたします。
対象の資格について、詳細は以下のURLを参照ください。
なお、旧資格である「初級シスアド」は含みません。
<IPA 情報処理技術者試験 参考URL> https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html
詳細につきましては、7月10日(水)の研修会にて発表をいたします。