裁判用案件について/裁判用案件の流れ/原稿作成と原稿確認の注意点/裁判用案件の納品ファイル名の付け方/原稿確認の具体的方法と例/裁判用案件の単価と請求「裁判法廷用テープ起こし」は、以下「裁判用案件」とする。
裁判用案件は裁判で証拠として使うための起こしで、最終的には法廷提出用となる冊子にして、お客さまに納品する。
完成するまでに東京反訳とお客さまとで、最高で2回、原稿を見比べるやりとりをし、内容に間違いがないかを確認する。この作業を裁判用案件の原稿の「確認」という。これを回数に応じて「確認●回目」と呼称する。
<ご安心ください>
原稿の責任は全て東京反訳株式会社として負いますので、起こしていただいた原稿の責任をワーカーさまに負っていただくようなことは一切ありません。
2)裁判用案件の流れ
- ★の部分がワーカーさまの担当部分。
- 原稿確認は最高2回までで、1回、または原稿確認なしで完了する場合もある。
- 各作業段階での注意事項は3)原稿作成と原稿確認の注意点を、納品ファイル名の付け方は4)裁判用案件の納品ファイル名の付け方を参照する。
↓
★<テープ起こし>
↓
お客さまへ初稿原稿を納品
↓
お客さまより赤字修正依頼がくる
↓
★<確認1回目>
↓
お客さまへ見直し修正済みの「2校」の原稿を納品
↓
お客さまより最終赤字修正依頼がくる(1回で完成した場合は無し)
↓
★<確認2回目>
↓
お客さまへ見直し修正済みの「3校」の原稿を納品し、そのご指示に従い冊子納品をする
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完了
■「初稿原稿作成」について
最初の原稿は通常のテープ起こしになるが、裁判用案件初稿の場合には、笑い声や発言以外の物音などについての表記はしない。
(笑) ドアを閉める音 風の音 車のエンジン音 物がぶつかる音 等
※原稿確認の工程においても上記の表現は記載しない対応になります。
「発言以外の音」は音声だけでは判断がつかないため、修正しません。
■「確認1回目作業(2校作成)」および「確認2回目(3校作成)」について
最初の納品後、お客さま自身が音声と原稿を照合し、修正希望があれば、赤字を入れられた原稿が送付される。
↓
お客さまからの修正依頼原稿をワーカーさまにバックするので、赤字の箇所について、再度音声を聞き確認する。
・お客さまの修正が正しければそのとおりに修正する。そのとおりに聞こえなければ修正はしない。この作業を1回または2回行う。
・校正の方法は、5)原稿確認の具体的方法と例を参照する。
■留意事項
金額、事実確認や意思確認をしている部分の内容については特に注意し、確定できないものは無理に確定しないこと。
原稿確認の注意点
- お客さまの修正以外で新たな間違いや抜けに気付いても、その部分については修正しない。(お客さまのご修正されなかった箇所は「そのままでよい」とご判断された箇所と思われるため)
- もしも理由があってお客さまの赤字の修正以外の箇所を修正した場合、必ずその箇所には緑マーカーを引いて明示する。(マーカーのない箇所はお客さまは「初稿のまま」と判断されて確認されない場合が多いため)また、納品時コメントにも記載する。
- 話者、漢字、平仮名の修正、表記等、内容にあまり関係のない細部の修正については、お客さまの修正に従う方向にする。(当社仕様よりもお客さまの意図に沿った表記を正とするため、聞こえている音が同一であればお客さま表記に従います)
- 「■「初稿原稿」についての注意点」にある「(笑)」「発言以外の音」に関しては、お客さまから修正希望を頂いた場合でも修正しない。
下記のルールに従ってファイル名を付ける。
別途指示がある場合は、その指示に従う。
初稿原稿作成時:初稿原稿の納品ファイル名は、音声ファイル名をそのまま付ける。
納品ファイル名の付け方参照
確認1回目確認1回目では、音声ファイル名の頭に「2校」という文字を追記する。
確認2回目:確認2回目では、音声ファイル名の頭を「3校」という文字を追記する。
注意事項
- お客さまからの赤字修正原稿のファイル名は、原稿確認後の納品ファイル名に反映しない。
- 原稿確認作業は、必ずワーカーマイページ(2回目:原稿確認、3回目:最終確認原稿) にアップロードされている原稿をダウンロードして行う
※東京反訳で軽微な修正を行っている場合があるため、お手元に保存されている原稿は使用しません。
5)原稿確認の具体的方法と例
(1)「確認1回目」について
東京反訳から新たにアップされる原稿に上書きで作業を行う。
提供ファイル例は以下
- 1回目上書き用_1_2_00396_0908池袋講演会
(上書き用作業ファイル) - 確認1回目原稿_1_2_00396_0908池袋講演会
(お客様の修正希望を確認する用途の原稿) - 音声データ
1. お客さま修正に従う場合 → 黒字で修正
聞き直して、お客さまの赤字修正どおりに聞こえたら、黒字でそのように修正する。
だから、●ではありません。(東京反訳初稿原稿)
↓
だから、その件ではありません。(お客さまからの修正依頼原稿)
↓
だから、その件ではありません。(確認済原稿、または最終確認済原稿)
それも資格なんですよ。(東京反訳初稿原稿)
↓
それも近くなんですよ。(お客さまからの修正依頼原稿「初校」)
↓
それも近くなんですよ。(確認済原稿、または最終確認済原稿)
2. お客さまの修正に従えない場合 → 緑色のマーカーを引く
お客さまは当事者のため、こちらの聞こえない部分も聞こえるという修正をしてきがちだが、聞こえなければ聞こえないままにする。
音質が悪い場合、「私にはこのように聞こえる」というように、言葉を直してくる場合が多くある。それでもお客さまの修正どおりに聞こえないときは、●にするか、最初に起こした言葉に確信が持てれば最初のままにする。
これらのパターンでは、修正しなかった部分に緑色のマーカーを引く。
基本的にはお客さまの修正箇所以外は修正しない。どうしても修正が必要な場合、緑色のマーカーを必ず引き、納品コメントで報告する。
だから、●ではありません。(当社初稿原稿)
↓
だから、その件ではありません。(お客さまからの修正依頼原稿「初校」)
↓
だから、●ではありません。(確認済原稿、または最終確認済原稿)
それも資格なんですよ。(当社初稿原稿)
↓
それも近くなんですよ。(お客さまからの修正依頼原稿「初校」)
↓
それも●なんですよ。(確認済原稿、または最終確認済原稿)
または、
それも資格なんですよ。(確認済原稿、または最終確認済原稿)
ファイル名を「2校_1_2_00396_0908池袋講演会」にして納品。
(2)「確認2回目」について
東京反訳から新たにアップされる原稿に上書きで作業を行う。
最初のテープ起こしのファイルは確認不要。
提供ファイル例は以下
- 2回目上書き用_1_2_00396_0908池袋講演会
(上書き用作業ファイル) - 確認2回目原稿_1_2_00396_0908池袋講演会
(お客様の修正希望を確認する用途の原稿) - 音声データ
お客さまの修正どおりに聞こえないときは、●にするか、修正前の言葉に確信が持てれば修正前のままにする。
これらのパターンでは、修正しなかった部分に緑色のマーカーを引く。
基本的にはお客さまの修正箇所以外は修正しない。
どうしても修正が必要な場合、緑色のマーカーを必ず引き、納品コメントで報告する。
確認1回目の修正時に引いた緑マーカーについて、
お客さまから修正が入っていない状態で残っていた場合は、マーカーは消す。
ファイル名を「3校_1_2_00396_0908池袋講演会」にして納品。
確認作業(2校、3校作成)は1回ごとに、単価10円/分となる。
単価100円で60分の裁判用案件をお願いした場合
1. 100円×60分 = 6,000円(初稿原稿作成) → 納品日の締めにて請求
2. 10円×60分 = 600円(原稿確認をした場合) → 納品日の締めにて請求
3. 10円×60分 = 600円(最終確認済原稿をした場合) → 納品日の締めにて請求案件によって1.のみの場合、または2.で終了の場合もある。
1.~3.が済むまでに長期かかる場合もある。
※単価は今後変更される場合があります。