修正や起こしの有無は起こし方によって異なるので、以下を参考にします。
修正の詳細や加工例は、以下や加工レベル「processing_level.pdf」を参照する。
■誤読
・明らかな誤読、覚え間違いされた単語を修正する。
【例】
感染のユウム → 感染の有無
うる覚え → うろ覚え
シュミレーション → シミュレーション
アタッシュケース → アタッシェケース
ナルシスト → ナルシシスト
■くだけた日本語を修正
・くだけた日本語は修正する。
【例】
っつうのは → というのは
っていう → という
ほんと → 本当に
やっぱ、やっぱし → やっぱり
でかい → 大きい
どっか → どこか
ずーっと → ずっと
~のとこ → ~のところ
さしてください → させてください
そんで → それで
■話し言葉を書き言葉に修正
・話し言葉は書き言葉に修正する。
【例】
やっぱり → やはり
いろんな → いろいろな
ちゃんと → きちんと
さっき → 先ほど
どんな → どのような
すごい すごく → とても、非常に
みたいな → のような
とか・なんか → など
ないんです → ありません/ないのです
なっちゃって → なってしまい
そうじゃない → そうではありません/そうではない
■けど、けれど、けども
【例】
けど けれど けども → けれども・が
■なんです、んです
・「んです」を全て「のです」に修正するのではなく、「できないんです」を「できません」にするなど、バランスを考える。
【例】
これが答えなんです → これが答えです/これが答えなのです
これはできないんです → これはできません/これはできないのです/これはできない
■婉曲表現
【例】
ではないかというふうに考えるわけでございます → ではないかと考えるわけです/ではないかと考えます/ではないかと考える
そういうように思った次第であります → そのように思った次第です/そのように思いました/そのように思った
■方言・方言的な言い方
【例】
こうなっちょるわけです → こうなっているわけです/こうなっています/こうなっている
■二重敬語
【例】
研究されておられます → 研究しておられます/研究しておられる
3)重複の修正■言葉自体の重複
【例】
・どんどんどんどんやりました → どんどんやりました
・私は昨日からずっと私は思っていました → 私は昨日からずっと思っていました
・渋々、フランス語の勉強を渋々しました → フランス語の勉強を渋々しました
■意味的な重複
【例】
東京に帰京しました → 東京に帰りました
■い抜き・ら抜きの修正
【例】
見れない → 見られない 持ってる → 持っている
■助詞の補完、助詞の修正
【例】
私、これ見たことあると思って → 私は、これは見たことがあると思って
■助詞の修正
【例】
80歳に過ぎてなお健康 → 80歳を過ぎてなお健康(「に」→「を」)
■聞こえない語尾の補完
【例】
会議を始めたいと思い…… → 会議を始めたいと思います
■言い切らない語尾の補完
・「思います」「考えます」を補完する。
・述語を判断できない場合や、「~と。」が極端に続く場合はそのまま。
【例】
定期点検が大切と感じて。 → 定期点検が大切と感じました。
■不足語の補完
・話の前後やネット検索などで確認できれば補い、納品のコメントにて報告する。
【例】
14年 → 平成14年
・極端に語順が倒置されている部分は、読みやすい語順に修正する。
【例】
・違うんです、それは → それは違うんです
・お店に私が、先日行ったら閉まっていたので → 私が先日お店に行ったら閉まっていたので
■独り言の削除
文意に影響しない場合は起こさない。
【例】
何でしたっけ、そうだ、こちらの様式は → こちらの様式は
■長過ぎる文章を切る
【例】
~けど、それが~なんですけど、また、
~なんですけど…… → ~けれども、
それが~なのです。また、~なのですが……
■差別語・不快用語・登録商標等、置き換える指示のあるものを修正
・発言のままにする。
【例】
[発話]あんま ○あんま ×マッサージ師
[発話]養老院 ○養老院 ×老人ホーム
[発話]アイスノン ○アイスノン ×冷却枕
[発話]こんねんど ○今年度 ×本年度
■固有名詞や統計数字などが発話と事実が異なる場合の修正
・整文では、納品時の報告と〓があれば、修正しても発話のままでも可。臨機応変に対応する。