標準起こしに以下の修正を加えることで整文されます。
読みやすくしますが、修正は音声が追える範囲にとどめます。
- 倒置は、最小限の語順の入れ替えを行い修正する。
- 重複は、言葉自体の重複、意味的な重複ともに修正する。
- 助詞の補完・修正はする。
- 長過ぎる文章は句点で区切る。
- い抜き・ら抜きは修正する。
- くだけた言い回しを含め、話し言葉を書き言葉へ修正する。
- 婉曲表現を修正する。
- 方言はできる限り標準語に修正する。
- 丁寧な語調(ございます、おります)も含め「ですます調」にする。
【例】
・違うんです、それは → それは違います
・お店に私が先日行ったら閉まっていたので
→私が先日お店に行ったら閉まっていたので
・非常に今の子どもたちの体力は低下している
→今の子どもたちの体力は非常に低下しています
■言葉自体の重複
【例】
・どんどんどんどんやりました → どんどんやりました
・私はいつも私は思っていました → 私はいつも思っていました
・渋々、フランス語の勉強を渋々しました → フランス語の勉強を渋々しました
■意味的な重複
【例】
東京に帰京しました → 東京に帰りました
■助詞の補完
【例】
私、これ見たことあると思います → 私はこれを見たことがあると思います
■助詞の修正
【例】
80歳に過ぎてなお健康 → 80歳を過ぎてなお健康(「に」→「を」)
【例】
~けど、それが~なんですけど、また、 ~なんですけど、
→~けれども、それが~です。また、~ですが……
【例】
見れない → 見られない 持ってる → 持っている
【くだけた言い回しの修正例】
っていう → という ほんとに → 本当に
やっぱ/やっぱし/やっぱり → やはり
でかい → 大きい どっか → どこか ~のとこ → ~のところ
さしてください → させてください そんで → それで
【話し言葉の修正例】
いろんな → いろいろな ちゃんと → きちんと
さっき → 先ほど どんな → どのような
すごい/すごく → とても/非常に
すいません → すみません みたいな → のような
けど/けれど/けども → けれども/が
ないんです → ないのです/ありません
なっちゃって → なってしまい そうじゃない → そうではありません
【例】
ではないかというふうに考えるわけでございます
→ではないかと考えるわけです/ではないかと考えます
そういうように思った次第であります → そのように思った次第です/そのように思いました
【例】
こうなっちょるわけです → こうなっているわけです/こうなっています
【例】
ないんです → ありません/ないのです
~でございます → です/ます
いたします → します
存じます → 思います
※語尾・文末の整え方 加工レベル「processing_level.pdf」、
文末の処理「sentence_end.pdf」参照
例1
それでは、2ページの最初からです。トラックバックを使うといいというのは、何かの出来事やある人物について調べたい時です。私の場合はインタビューのテープ起こしをする仕事ですけれども、皆さんの場合は、例えば個人的な誰かについてインタビューに行って話を聞かなければいけない仕事ができたら、その人物について下調べをしますよね。そのような時には、最低限その人のブログがないかだけは調べて一通り絶対に目を通しておいたほうがいいと思いますし、そうするべきだと思います。仕事柄、他の記者さんやライターさんがインタビューを行っている場面を起こすことが非常に多いのですが、ライターさんが取材をする時は、かなり調べていると思います。そのようなものもテープを聞きながら取材はこのようにするのかと何となく勉強させてもらっています。ブログは絶対に読んでいます。
例2 (婉曲表現や丁寧語が多い場合)
この条文の中においてはいろいろな解釈がありますが、いわば自衛隊という実力組織を保持し、われわれは既に国際貢献の中でこの自衛隊を活用しています。それもやはり明示的に書く必要があるのではないでしょうか。また、交戦権について「これを認めない」と書いてあり、これについてはわが党の中で種々議論がありました。
(国家基本政策委員会合同審査会 平成18年11月8日 内閣総理大臣発言)