独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 久保田様 今石様 インタビュー

お客様事例インタビュー

独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所「出張録音していただけるのは、すごくありがたいなと思いますね」

独立行政法人国立文化財機構
東京文化財研究所

無形文化遺産部
無形民俗文化財研究室長
久保田 裕道 様

研究員
今石 みぎわ 様
メリット
  • インタビューのバックアップ用
  • 効率性
  • 文字化により理解が深まる
弊社を選ばれた理由
  • 専門用語が起こせる
  • 納期が選択できる

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東京文化財研究所について

東京文化財研究所とは、どのような組織なのでしょうか。
国立文化財機構」という独立行政法人の中に属している研究所の1つです。

国立文化財機構には国内4つの博物館と2つの研究所に加え、ユネスコのセンターが属しております。その中で東京を拠点とする研究所がわれわれ「東京文化財研究所」です。文化財一般に関わる研究や保護のための施策など、幅広くいろいろなことをやっており、私たちはその中の無形文化遺産部に所属しています。

「無形」と聞くと属人的なイメージが強いのですが、研究や保護はどのように行われているのでしょうか。
無形文化遺産にもいくつか種類があり、大きく分けると無形文化財、無形民俗文化財、選定保存技術という3つがあります。

無形文化財は、プロフェッショナルな芸能、例えば能や歌舞伎、文楽といった、歴史のある芸能。それから工芸の技術です。こうした分野には必要な道具があり、その道具をつくるにも技術や材料が必要です。そういうものを守っていくのが選定保存技術です。 もう一つの無形民俗文化財は「民俗」というくらいですので、非常に身近なもので全国各地にあるものです。分かりやすい例ではお祭りですね。それから年中行事や通過儀礼、信仰や食なども含まれます。

プロフェッショナルな世界にはそれを守っていく体制、すなわち家元制度や教育システムがあるので、それを学術的に研究することでサポートしています。一方で民俗的なものになるとなかなか難しい。まずどこに何があるのか調べることから始まりますからね。どう伝えられているのか記録する他には、ネットワークづくりといった面からのサポートをしております。
民俗的な文化が、文化財として指定される基準はどこにあるのでしょうか。
無形民俗文化財の指定基準は「国民の生活の推移が分かること」なんです。絶対的な価値というものは必要とされていない。要するに暮らしの在り方が分かることが大切なんです。ですから指定されているものも指定されていないものも同じように重要なもの、という基本的な理念があります。

また、指定になっても毎年お金が必ず出るというわけではないのです。何か道具を修復するとか、何らかの作業が発生するときにはそれなりの支援が出るのですけれども。ですから指定という制度は、「あなたたちがしていることは素晴らしい価値があることですよ」と意味付けをしてあげることでモチベーションを上げる、という側面が強いのかなと思います。

「これは世の中の方々に知っておいてほしい」と思われることは何でしょうか。
実は、これは私たち自身も以前は思っていたことなのですが、民俗文化は今の人の感覚からいうと「古臭い」とか「興味がない」もので、守ったところで続ける人もいなくなってしまうんじゃないかという、半分諦めがあったのですね。

それが東日本大震災のとき、犠牲もたくさん出てしまい、住む家も財産も失ってしまったその中でも「何もないけれど芸能だけはやりたい」ということで、瓦礫の中から獅子頭や太鼓を探し出したという話を聞きました。実際に現地に行ってみると「自分たちは全てを失ってしまったけれど、祭りまで失いたくはない」と皆さん仰っていて。そこで初めて、と言いましょうか、民俗文化はそこに住む意味であり、自分たちのアイデンティティなんだと実感できました。だから芸能を復興させる、祭りを復興させるということがその地域コミュニティの再生にもつながっていくんだ、と身をもって知ることができました。

また最近では若い人が新しい感覚で民俗文化に取り組もうとしてきているんですね。決して古臭いものを、消えそうになっているものをなんとか残していくという話ではなく、今の時代に合った形にしていこうという取り組みです。

民俗文化はその地域を活性化させるものとなるんだ、ということを、ぜひ皆さんに分かっていただいて、もっともっと地域でそういうものが活発になっていけばいいなと思います。

テープ起こしを依頼する場面は

こういったお仕事の中で、どこにテープ起こしが使われているのでしょうか。
シンポジウム、座談会、研究会などで資料にまとめる上での前工程としてテープ起こしが使われています。例えば毎年「無形民俗文化財研究協議会」という会議を開いておりまして、これに毎回出張録音に来ていただき、テープ起こしまでお願いしております。専門用語もちゃんと起こしていただいているので、とてもありがたいですね。

この会議に参加できない方なども含め、多くの人に見てもらえるように印刷物、WEBで公開しておりますので、誰でも見られる形になっております。

無形民俗文化財研究協議会の報告書はこちらからご覧いただけます。
http://www.tobunken.go.jp/ich/public/kyogikai

テープ起こしにおいて、専門用語は重要と認識しています。
私たちが今回テープ起こしをお願いした中でも、ディスカッションの中でユネスコの長い宣言が出てきていたのですが、きちんと調べていただき正しい漢字表記で起こしていただいていております。こちらで原稿をチェックしているときにちゃんとやっていてくださるとほっとしますね。
前回の会議はどのようなテーマだったのですか。
震災後はずっと、震災に関わるようなテーマを取り上げています。前回は直接的に震災というわけではないのですが、「ひらかれる無形文化遺産―魅力の発信と外からの力」というテーマでした。文化財というとどうしてもコミュニティの中だけで守ってきたもの、変わらないものというイメージが付きまとうんです。ところが東日本大震災のあと、外部の人、例えば大学生などに来てもらってお祭りの担い手になってもらう。あるいは愛好家の方が来て、一緒に祭りを盛り上げていくとか。無形文化遺産自体を外に開いていくような動きがたくさん見られたのです。そうしたことを少し取り上げて、新しい文化伝承の形というような事象を検証したいな、というテーマで開いたのが前回のものです。

例えばユネスコの無形文化遺産に記載されている広島の「壬生の花田植」ですとか。あるいは山形の「関川のしな織り」、これは樹皮の繊維で織る織物なのですけれども。そういった各地の取り組みをお話しいただく中で、どういうふうに自分たちの地域では取り込めるのか、どういう課題があるのか、展望があるのかということを話し合ってもらいました

当社のサービスで良かった点・ご要望

この他に、当社のサービスをご利用いただいて良かった点などはありますでしょうか。
出張録音していただけるのは、すごくありがたいなと思いますね。自分たちが開催している研究会だといっぱいいっぱいになって、録音のことを忘れてしまうことがあるので。 あとは納期が選べるのが便利です。予算がないときはゆとり納期で。ちょっと余裕があるときは早くということも考えられて、たいへん助かっています。

予算的にも可能な中でやっていただいていますし、品質的にも現状で満足しております。

逆に「もっとこういうサービスがあるといいな」というご要望があれば、ぜひお聞かせください。
「大まかな内容が分かればいい」というレベルの音源があるので、その分安い、簡易な文字起こしがあったらすごく助かるな、という思いはありますね。

それからたまに海外の調査も行くのですが、私は英語が得意ではないので、録ってきたものを起こして、訳していただけたらすごくありがたいなと思います。
外国語の起こし・翻訳・字幕作成(テロップ挿入)もありますので、よろしければぜひご検討ください。
もし動画から起こすということが可能なら、英語字幕をつけてもらうのもいいかもしれないですね、海外版で

チャプター分けなどもお願いできるんでしょうか?
はい。簡易編集も行っており、その中に字幕を付けたり、オーサリングしてDVDで見られるようにするメニューがございます。
そうなのですね。あと、起こしは最短でどのくらいの納期で対応可能なのですか?
ボリュームにもよりますが、「今日欲しい」というものにも最大限対応しております。
出張録音も急に頼んでも大丈夫ですか? 結構頼むのを忘れていたりするんです。他の準備で忙しくて「あ、頼んでなかった!」という。
できる限りご要望にお応えできるよう調整しておりますので、ぜひお問い合わせください。

このようなインタビューコンテンツと動画の制作をいたします。
お気軽にご相談ください。

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